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根本裕介さんの開発義手が「JAMES DYSON AWARD 2018」で国内3位に

2018.12.10

  • 授賞式の様子(写真右が根本さん) 授賞式の様子(写真右が根本さん)
  • 自然な動作を実現した5指義手「F3Hand」 自然な動作を実現した5指義手「F3Hand」
  • プレゼンテーションで「F3Hand」の特長を説明 プレゼンテーションで「F3Hand」の特長を説明

 ジェームズダイソン財団が主催する「JAMES DYSON AWARD 2018(以下、JDA)」で根本裕介さん(ロボティクス&デザイン工学専攻博士前期課程1年)の開発した5指電動義手「F3Hand」が国内3位に輝きました。
 JDAは、エンジニアリングやデザインを専攻している学生または卒業後4年以内の人を対象にした国際エンジニアリングアワードで、未来のデザインエンジニア育成・支援を目的に開催されています。今回のテーマは「問題解決のアイデア」で、各国から1,300を超える作品のエントリーがありました。
 今回、根本さんの作品「F3Hand」が高く評価された最大のポイントは「軽量性」と「物をつかみやすい指先の柔軟さ」です。根本さんは開発前の調査段階で、実際に義手を使用する人にインタビューし、従来の5指電動義手が重く、柔軟に物をつかむことが難しいために使いづらいという課題を発見。ユーザ視点で試作・検証を繰り返すデザイン思考を用いた開発プロセスを経て、総重量が従来製品の3分の1以下という軽さと柔軟な指先による把持、更にスタイリッシュな外観も兼ね備えた作品を完成させました。
 根本さんは今回の入賞にあたり、「義手を必要とする人が抵抗なく使用できることをコンセプトに開発しました。将来は福祉機器に限らず、社会の基盤となるものづくりに携わるエンジニアになりたいです」と夢を語ってくれました。

<指導教員>
システムデザイン工学科・吉川雅博 准教授(アシスティブデバイス研究室)