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「都市デザイン工学フォーラム2021」を開催しました

2021.09.23

  • 自身の経験を交えて東日本大震災の悲惨さを紹介する今西氏 自身の経験を交えて東日本大震災の悲惨さを紹介する今西氏
  • 更谷氏は自然との共生をうたった十津川村の取り組みを説明 更谷氏は自然との共生をうたった十津川村の取り組みを説明
  • 深層崩壊危険度の監視体制を解説する日置教授 深層崩壊危険度の監視体制を解説する日置教授

 9月18日、都市デザイン工学科と同学科の同窓会組織である大阪工業大学土木会が、梅田キャンパスOIT梅田タワーの常翔ホールで「都市デザイン工学フォーラム2021」を開催し、土木技術者や専門家、一般参加者など、学内外から240人(着席率41.6%<席数576席>)が参加しました。
 
 このフォーラムは、都市デザイン工学が担う役割や魅力を社会に広く発信することを目的に2012年から開催しています。東日本大震災、紀伊半島大水害から10年が経過した今年度は、「大震災・大水害からの復興」をテーマに、都市デザイン工学の観点から学内外3人の有識者による講演が行われました。
 
 最初に、「被災・復興・教育・地域と建設産業」をテーマに、同学科の客員教授である今西肇氏(東北工業大名誉教授、和合館工学舎学舎長、土木工学専攻修士課程1976年修了)が講演。途方もない復興活動でしたが、学会活動や地域社会活動を通じて、その道筋が見えたと東日本大震災後10年間で今西氏が学んだことを紹介しました。
 
 続いて、前十津川村村長の更谷慈禧氏(工業経営学科第Ⅰ部1969年卒)が「紀伊半島大水害から10年 復旧・復興を振り返る」と題して、大規模な土砂災害からの復興を当時村長だった立場から紹介。年々増加する自然災害に備えておくことの重要性を説き、土砂災害から人命を守ることは「山を守ること」でもあるとの見識から、自然との共生を目指した十津川村の取り組みを説明しました。
 
 最後に同学科の日置和昭教授(土木工学専攻修士課程1994年修了)が地盤防災の観点から自身の研究室で取り組む深層崩壊危険度予測の研究概要を紹介。「深層崩壊危険度の監視体制と監視結果から得られた知見」と題し、自らが考案した奈良県南部地方の深層崩壊危険度指標とそれに基づく十津川村での監視結果について解説しました。