知的財産学科
高田研究室

知的財産マネジメントや、クラウドと著作権、中国での模倣品問題など、各ゼミ生の関心ある課題を設定し、法律学のアプローチを用いて研究演習を進めています。設定した課題について、法制度がどうなっているのかに留まらず、なぜそのような制度になったかを歴史から深く制度趣旨を検討したり、アメリカや中国など外国制度との比較をして、その法的な解釈や制度の改正について検討します。工学部機械科宇宙推進工学研究室と連携して、研究マネジメントを通した実践的な知的財産活動も行います。ゼミでは、チームワークを通したコミュニケーション能力の養成や討議する力、グローバルに活躍するために必要な専門英語の能力向上を図っています。

主な研究テーマ
- 知的財産の創出と活用に関する法律問題の研究
- 知的財産と事業マネジメント
指導教員
高田 恭子
准教授
(タカダ キョウコ)
専門分野
- 知的財産法
- 民法(契約、ライセンス契約、損害賠償)
- 科学技術政策・知的財産政策
- 民法(親族・相続、子ども法)
- ジェンダー法
教員メッセージ
「知的財産」について新聞などで取り上げられることも多くなりましたが、知的財産法は比較的新しい領域の分野で、ビジネスを展開し文化を促進していくために重要な社会基盤であると重視されながらも、まだまだ発展途上と言えるでしょう。そのため、技術の発展や文化の展開とともに次々と新しい問題が提示されていて、検討されていないことがたくさんあります。新聞やテレビで報道されている内容が、しっかりと調べてみると、間違いなどがあったりもします。そのため、未知のことへの挑戦心や好奇心をもって取り組むことが大切です。ゼミで深く検討すればするほど、「知財は面白い!」と実感するのではないでしょうか。
在学生メッセージ
私の所属する高田ゼミでは、自分が興味のあることを研究テーマとして設定することができ、学生達が自由に取り組むことができます。私は、JASRACの利益分配のあり方について研究しています。その他にも、特許庁やJAXA(日本宇宙開発機構)への見学や飲み会、さらには城北祭への模擬店の出店など様々なイベントがありとても楽しいです。また、ゼミ生の多くが参加している高田先生が指導する「知財PR隊」では、講義で得た知識を実際の知財の現場で活用することができ、活動を通して得た新たな出会いや発見も私にとっての宝物です。みなさんもゼミや知財PR隊などの活動を通して、より充実した大学生活を過ごして欲しいと思います。
(次年度4回生 松浦 翔人)
この研究がかなえる未来
知的財産は、今や企業内だけでなく、JAXAのような研究機関や市町村のような公共団体もがその活用を行っています。知的財産は、まさに現代社会の基盤ともいえます。知的財産力は、ひいては企業の力や公的機関の社会サポート力に直結します。ゼミでは、グローバルにビジネス社会で活躍するための実践力を養います。