渋谷 康彦 教授の研究内容を紹介します!

       「分子認識化合物の創成と分析化学的応用」

 蟻は,フェロモンを出して,餌場と巣との往復に必要な道標を書いています.地球一周の道標を書くには,4mgがあれば済むとのことです.様々な物質がある中で,蟻は,極微量の臭いを嗅ぎ分ける素晴らしいセンサをもっているのです.
 当研究室では,蟻を見習い,特定のイオンあるいは分子を識別できる化合物(分子認識化合物)を合成し,これを用いて,環境分析あるいは医療分析分野で利用される新しいイオンセンサを作り出すことを目標にしています。これまでに,Na+, K+, Li+, NH4+, Ag+, Clイオンセンサの開発に成功しました.


 下図は,あるメーカーから市販されているカリウムイオンセンサです.数滴をセンサ部分付けるだけで,血液,牛乳あるいは醤油等に含まれるカリウムイオンの濃度を正確に測定できます.

      市販されている携帯イオンセンサ
      

【 略歴 】
1974年大阪工業大学応用化学科卒業
1976年大阪工業大学大学院工学研究科応用化学専攻博士前期課程修了
1976年大阪工業大学工学部応用化学科 助手
1982年   〃   講師
1991年   〃  助教授
1996年   〃   教授
現在に至る


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大阪工業大学工学部応用化学科渋谷教授室
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