Cosmo Navi
宇宙論の基礎知識をインタラクティブに学ぶページ
このページは,
- A.3.1 波の特徴
- 波の干渉ツール
- A.3.2 ドップラー効果
- 赤方偏移ツール の掲載をしています.
- 波長:波の1周期の長さ
- ずれ:波の山や谷の位置をどれだけ横方向に移動させるかを示す
- 近づく時: 波が詰まって波長が短くなる(音が高くなる)
- 遠ざかる時: 波が伸びて波長が長くなる(音が低くなる)
A.3.1 波の特徴
・重ね合わせの原理と波の干渉
波の干渉ツール
波は進むときに,重ね合わせの原理に従います.2つの波が重なると,位相(山か谷か)の違いによって,強めあったり,弱めあったりする「干渉」を引き起こします.
「干渉」の様子を視覚的に確認しましょう.
ずれが0だと,合成波の振幅は2倍になります.(強め合い)
ずれが波長の半分だと合成波の振幅は打ち消しあって0倍になりますね.(弱め合い)
A.3.2 ドップラー効果
ドップラー効果とは,波の発信源と観測者の間で相対的な動きがあるとき,波の届く波長が変化する現象のことです.
発信源が近づくと波は圧縮されて短い波長になり,遠ざかると波が引き伸ばされて長い波長になります.
音の場合は波長が短いことは音程が高いことに相当します.
光の場合は波長が短いことは赤方偏移することに相当します.
救急車の音のドップラー効果の動画:
青い丸(観測者)に対して赤い四角(救急車)が動くことで,音波の密度が変わる様子がわかります.
赤方偏移ツール
恒星が私たちから遠ざかるとき,観測される光の波長は伸びて赤方偏移が起こります.
この現象を使って,宇宙が膨張していることが発見されました(ハッブル・ルメートルの法則).ハッブルは1929年に,遠方にある銀河の星ほど赤く見えることを報告しました.
このツールでは「赤方偏移」を確認できます.
入力欄に赤方偏移の値 z を指定して「表示」ボタンを押すと,下のスペクトル画像が右方向に移動し,波長が伸びて赤い方向へずれる様子を視覚的に確認できます.
z=0.0は,ずれがない状態でzが大きくなるほど大きくなります.
赤方偏移の値 z を入力してね(例:0.05)
z =星から出た光源(可視光領域)

赤方偏移して観測されるスペクトル
zの値によってスペクトルの全体が右へ(赤方へ)偏移することが分かりますね.
「赤方偏移」といっても星が赤くなることでなないのす.
上の図の中にある黒い線は水素による暗線です.
この暗線のずれから赤方偏移の大きさが数値化されます.
赤方偏移の大きさzは波長の変化の割合と定義されます.
z=0.0は,ずれがない状態でzが大きくなるほど大きくなります.
宇宙全体は膨張しているので,遠方の星ほど赤方偏移が大きくなります.
したがってzは,距離を表す指標としても使われます.
データは理科年表2025,天文図鑑2025,天文学辞典から引用しました.
大阪工業大学 情報科学部
宇宙物理・数理科学研究室
土井夏海 2025年度 卒業研究