| 6月21日 | | | |
| 9:45 | 松浦 清
Kiyoshi Matsuura | ご挨拶 Greetings
| |
| | | | |
| | | 企画セッション 渋川春海の星 | |
| 9:55 | 真貝 寿明
Hisaaki Shinkai
（大阪工業大学） | 企画セッションの主旨説明 【5分】（会場）
概要：企画セッションの主旨説明と聞きどころを紹介します．pdf
| |
| | | | |
| 10:00 | 嘉数 次人
Tsuguto Kazu
（大阪市立科学館） | [招待講演] 渋川春海と星座 【40分+10分】（オンライン）
[Invited] Harumi Shibukawa and Constellations
概要：江戸時代の天文学者渋川春海は、星座や恒星位置に関する研究に力を入れており、その中でも、『天文分野之図』における分野説の採用、息子の昔尹名義による『天文成象』に見られる新制定の星座などがよく知られている。これらの星座研究には、天文占が深く関係している。ここでは、渋川春海の星座研究について、天文占との関係を中心に見る。
| |
| | | | |
| 10:50 | 竹迫 忍
Shinobu Takesako
（数学史学会） | [招待講演] 渋川春海の星図の研究 【50分+10分】（オンライン）
[Invited] Study of the Star Charts made by Harumi Shibukawa
概要：江戸時代の天文学者渋川春海は、平安時代から使われた宣明暦に代わる貞享暦を作成したが、星図や天球儀を残したことでも知られている。これまでの星図の研究では、距星の位置による年代推定が重視され、星図に描かれた星座の形や名称などの研究はされてこなかった。春海の星図についても同様で、星図自体の研究はほぼ行われていない。また、春海の中国星座の星の同定は評価されているが、参考にした星図や文献は不明だった。研究では、春海の星図の特徴を、現存する中国星図の特徴と比較することにより、中国星図の系統の中での位置づけを検証し、春海が影響を受けた星図を推定し特定した。
| |
| | | | |
| 11:50 | 真貝 寿明
Hisaaki Shinkai
（大阪工業大学） | 星座図の統計比較【15分+5分】（会場）
Statistical Comparison of Constellation Maps
概要：星座図の作成プロセスや伝承経路特定の手法として，描かれた星座線の統計量を比較することを提案する．元代『儀象法要』，清代『儀象考成』，渋川春海『天文瓊統』に描かれた星と星座を特定し，それらをIAU現代星座のものと比較した結果を報告する．
| |
| | | | |
| Lunch Break | | | |
| | | | |
| 13:00 | 北山 円正
Mitsumasa Kitayama
（神戸女子大学名誉教授） | [招待講演] 中秋の名月と菅原氏【50分+10分】（会場）
[Invited] The harvest moon and the Sugawara clan
概要：旧暦八月十五夜に月を愛でる習慣（行事）は、平安時代に中国からもたらされたものです。唐の時代に、有名な詩人白居易（白楽天）を中心とする人々が十五夜の月をながめて詩を詠じており、これがこの行事の始まりのようです。そして、白居易の詩（白氏文集）が伝来し、これを学んだ菅原是善・道真父子が、私塾菅家廊下で門下生らとともに十五夜に詩を詠むのを恒例としました。そしてこの行事が貴族社会に広まったのです。その経緯をお話します。
| |
| | | | |
| 14:00 | 横山 恵理
Eri Yokoyama
（大阪工業大学） | 室町時代の人々は彗星に何を見たか【15分+5分】（会場）
概要：『大乗院目録』には長禄の変について「彗星」と重ねたような記述がみえる。
『大乗院寺社雑事記』や『看聞日記』等の資料にみえる「彗星」について、
その記録が何と重ね合わせられているかを考える。
| |
| | | | |
| 14:20 | 山﨑 一郎（山口県文書館）、松尾 厚，岩村 和政（山口県立博物館）
Ichiro Yamazaki (Yamaguchi Pref. Archives),
Atsushi Matsuo, Kazumasa Iwamura (Yamaguchi Museum) | 山口県文書館所蔵資料に多数発見された近世天文古記録【25分+5分】（オンライン/会場）
Discovery of many astronomical records of early modern era in the Yamaguchi Prefectural Archives
概要：この度、山口県文書館において、その所蔵資料の中に彗星、日食、流星、星食など、約80件の近世天文古記録（一部気象・火山現象を含む）を発見したので、それらについて速報する。
| |
| | | | |
| 14:50 | 玉澤 春史
Harufumi Tamazawa
（東京大学/京都市立芸術大学） | 遣欧・遣米使節の記録からみる幕末期知識階層の地球惑星科学現象の認識【15分+5分】（会場）
Understanding of Earth and planetary science phenomena among the intellectual class at the end of Edo period as seen from the records of Japanese envoys to Europe and the United States
概要：明治維新期において欧米への使節に参加した者のなかには当時の最新の知識をもっている層が通訳として参加している場合があり、書物でのみ見聞きした現象に遭遇している場合がある。現象の翻訳とも絡んでおり貴重な内容となる。オーロラの記述を例として挙げて紹介する。
| |
| | | | |
| Coffee Break | | | |
| | | | |
| 15:30 | Antonia Karaisl
(Waseda Univ.) | Sketching the Ineffable: The Rise and Fall of the Empyrean Heaven in European Astronomy【25分+5分】（会場）
概要：The Empyrean heaven is a theological concept which stumbled its way into astronomical discourse throughout the Middle Ages in Europe. Imagined as an immobile realm where the blessed reside after death, said Empyrean heaven found its way into schematic depictions of the universe, until the scientific revolution spelled its demise. In the traditional Aristotelian-Ptolemaic universe, the Empyrean is modelled in analogue to the mobile orbs of the geocentric universe and located on the very outside of the cosmos. Yet these depictions tacitly span a logical chasm: the mobile orbs in the geocentric system correspond to different movements observed amongst planets and stars, which are part of the visible world; the Empyrean Heaven, however, is a sort of paradise and by definition beyond human experience. The following talk will cover a range of representations of the Empyrean Heaven from the Middle Ages to Early Modern Times to understand how these two worlds apart were made to fit within one system.
| |
| | | | |
| 16:00 | 但馬 亨
Toru Tajima
（四日市大学関孝和数学研究所） | 『ティマイオス』にみる宇宙形状の複数性【15分+5分】（オンライン）
The multiplicity of cosmic shapes as seen in Timaeus
概要：プラトン晩年の最重要対話篇である『ティマイオス』には，宇宙の形状にまつわる複数の記述が存在するが，同一著者の同一著作における情報としては整合性が取れない．プラトン自身および後年のギリシャ天文学者はこれをいかに解釈したのか文献学的に分析する．
| |
| | | | |
| 16:30 | 星 憲一朗
Ken'ichiro Hoshi
| イスラーム世界における王権と天文学【15分+5分】（会場）
Royalty and Astronomy in the Islamic World
概要：「サーヒブ・キラーン（Ṣāḥib-qirān）」とは金星と木星の「合」を意味するイスラーム世界の王権における概念である。こうした原理を導き出すには天文学的な知が不可欠であり、バグダッド陥落以降のイスラーム世界において各地に天文台が設置された。この概念とともに王権・カリフ制がどのように展開し再編していったかを考察する。
| |
| | | | |
| 16:50 | 作花 一志
Kazushi Sakka
（京都情報大学院大学） | 宣明暦による日食予告【15分+5分】（オンライン）
Solar eclipse forecast according to the Senmyo calendar
概要：862~1685にわたる日食のいくつかの例を示す。予報時刻は国立天文台暦計算室による値と比べ意外に正確であることが解った。
| |
| | | | |
| 17:10 | 北尾 浩一
Koichi Kitao
（星の伝承研究室） | 暮らしのなかで歌われた星について、天文文化学の視点から考える【25分+5分】（会場）
Thinking about work song from the perspective of Cultural Astronomy
概要：暮らしのなかで星が歌われ伝承された。１９７９年３月に沖縄県石垣島で「南七星ヤヨウ、天ヌアージマイカラ」と歌われたのを記録して以来、星名伝承調査で記録した星の歌についてまとめ、天文文化学の視点から考える。（地域ごとの特徴、どのような星が歌われたか）。
| |
| | | | |
| 17:40頃 | | 初日終了 | |
| | | | |
| | | | |
| 6月22日 | | | |
| | | | |
| 9:20 | 大岩 雅典
Masanori Oiwa
（早稲田大学） | 在外星曼荼羅調査報告―ボストン・ニューヨーク編①― 【30分+10分】（会場）
Overseas Star Mandala Survey Report - Boston and New York Part 1 -
概要：2025年3月、米国・ボストン美術館、ハーバード大学美術館、メトロポリタン美術館、ニューヨークパブリックライブラリーにおいて、星曼荼羅をはじめとする計11点の作品調査を実施した。本発表では、調査の概要、およびそこから見出された課題の一部について報告する。
| |
| | | | |
| 10:00 | 松浦 清
Kiyoshi Matsuura
（大阪工業大学） | 「柳橋水車図」の月について【15分+5分】（会場）
概要：17世紀初めに流行した「柳橋水車図」は桃山時代の絵師・長谷川等伯とその一門が制作に関わったと考えられ、30点以上の作例が確認されている。図様はいずれもほぼ同一で、その右隻の上部には月が描かれている。月の表現を中心に、本図が描かれた背景を考える。
| |
| | | | |
| 10:20 | 井村 誠
Makoto Imura
（大阪工業大学） | 「南方マンダラ」の展開【25分+5分】（会場）
Development of "Minakata Mandala”
概要：「南方マンダラ」に関連する最近の発見について紹介するとともに、一連の図像を比較しながら南方熊楠の宇宙観・世界観・学問思想の展開を考察する。
| |
| | | | |
| Coffee Break | | | |
| | | | |
| 11:05 | 荒木田 英禎
Hideyoshi Arakida
（日本大学） | 南部絵暦について【25分+5分】（オンライン）
Nanbu Egoyomi
概要：太陰太陽暦が用いられていた明治5年まで，暦は生活になくてはならないものであったが，文字の読めない人のために絵と記号だけを用いて表しためずらしい暦が南部藩に存在した．田山暦，盛岡（絵）暦を総称して南部絵暦と呼ばれる暦について紹介し，成り立ちや背景などを考えてみたい。
| |
| | | | |
| 11:35 | 西村 昌能
Masayoshi Nishimura
（NPO法人花山星空ネットワーク） | 古代の人は太陽に烏を見たか【25分+5分】（会場）
Did ancient people see crows in the sun?
概要：日という漢字の起源は☉で横棒は太陽黒点が見えていた証拠だといわれる。それは本当だろうか。太陽には烏が棲むという古代中国の神話や（多分）太陽黒点を観察したと思われる記録を調べてみた。
| |
| | | | |
| 12:05 | 清水 健
Ken Shimizu
（東京国立博物館） | 上代日本の北斗の造形【15分+5分】（会場）
The design of the Big Dipper in ancient Japan
概要：飛鳥時代に中国・朝鮮半島より伝わったと考えられる北辰信仰は、奈良時代には爆発的に流行したとされ、これに関わるとみられる造形作品もわずかながら遺存している。飛鳥から奈良時代の古墳壁画や器物に表された北斗七星について概観し、その図像的特色や意味について考察する。
| |
| | | | |
| 12:25 | 真貝 寿明
Hisaaki Shinkai
（大阪工業大学） | (情報告知)「極限時空 ブラックホールと重力波」日本巡回展【5分】（会場）
概要：7月19日から大阪市立科学館と明石市立天文科学館ではじまる展示を紹介します．
| |
| | | | |
| 12:30 | 松浦 清
Kiyoshi Matsuura
（大阪工業大学） | (情報告知) 第30回天文文化研究会，日本天文考古学会とのコラボイベント【5分】（会場）
概要：次回，本研究会は第30回を迎えます．2025年12月20/21日（土/日）に開催します．土曜の午後は，日本天文考古学会とのコラボイベント「天文から文化を読む、天文で遺跡を解く：天文文化研究会と日本天文考古学会の試み」を開催します．
| |
| | | | |
| | | | |
| 12:40頃 | | 終了 | |
| | | | |
| | | | |