2026年3月6日 日本天文学会@京都産業大学 企画セッションZ1 (世話人:玉澤春史,真貝寿明,松浦清,澤田幸輝)天文学史研究の拡大と展望: Cultural Astronomy としての天文と歴史
企画趣旨文:
天文学史研究は,デジタルアーカイブを含めた史資料へのアクセスの充実や自然科学的プロキシとの連携といった情報学的発展が著しく,また芸術活動・文化人類学・考古学的観点からのアプローチなど多彩な展開が進み,従来から学際的研究であった側面をより加速させている.IAUでは新たなCommissionとしてC5 Cultural Astronomyが設置され,国内・国外問わずより広い意味での天文と文化に関する研究活動が活発になってきている.このような進展をみせる研究領域であるが,天文学会としては,まとまって発表・議論する場が少ないのが現状である。今回、年会の企画セッションとして提案することにより,現状の整理と議論を実施し,研究の展望を共通認識とすることによって,本分野をさらに活性化させたい。プログラム:(発表資料を提供されたものにリンク)
2026年3月6日 (金) 午前 (09:30-11:40) [D会場] 09:30 Z101r 流星・彗星にみる兆しと呪いの天文民俗 中野真備(甲南女子大学) 09:54 Z102a 星座図の統計比較:現代IAU星座,中国星座,渋川春海の星座 真貝寿明(大阪工業大学) 10:06 Z103a SN 1181: A Rosetta Stone for Type Iax Supernovae 黄天鋭(東京大学) 10:18 Z104a 江戸後期『暦象新書』受容の初期拡散——志筑忠雄ネットワークの再構成に向けて 矢浦晶子(放送大学) 10:30 Z105a 山口県文書館所蔵資料にみる近世天文古記録 松尾厚 10:42 Z106a 15-16世紀イスラーム世界の帝国再編と天文学 星憲一朗 10:54 Z107a 本邦における近代西洋星座名の変遷とその背景 小林道生 11:06 Z108a 野尻抱影の星の和名収集帳調査の現状と課題:長野県天文文化の再発見を例として 渡辺真由子(茅野市八ヶ岳総合博物館) 11:18 Z109a 日本列島の星名伝承形成—音声、映像の記録より考える 北尾浩一(星の伝承研究室) 2026年3月6日 (金) 午後 (13:00-15:10) [D会場] 13:00 Z110r ガラス乾板写真から読み解く緯度観測所の女性たち 馬場幸栄(国際日本文化研究センター) 13:24 Z111a アマチュア天文学史から見る学問の意義 磯部洋明(京都市立芸術大学) 13:36 Z112a 日本の太陽観測史における長野県の個人観測者たちの活躍 陶山徹(長野市立博物館) 13:48 Z113a 市民科学で繋ぐ"Astronomical Culture"と"Cultural Astronomy"の「天文文化」 大西浩次(長野工業高等専門学校) 14:00 Z114a 日本におけるクラシカルな光学機械式プラネタリウムの研究資源としての価値——ツァイスⅢ型を手がかりに—— 井上毅(明石市立天文科学館) 14:12 Z115a 国立天文台天文情報センター出版室の歴史・文化天文学関連のサポート事業の紹介 高田裕行(国立天文台) 14:24 Z116a 日本の電波天文学黎明期の東京天文台の電波望遠鏡とその設置場所について 亀谷收(NPO法人イーハトーブ宇宙実践センター) 14:36 Z117a IAU決議以前における中学理科教科書中の惑星の定義の扱いについて 大島誠人(国立天文台) 14:48 Z118b 古星図における星マークのデザインに関する調査 福田尚也(岡山理科大学) 14:52 Z119b 天変記録の現代天文学での重要性を知る「京都千年天文学街道ツアー」 青木成一郎(京都情報大学院大学/京都大学) 14:56 Z120b 生活・文化・天文学史の文脈を活かした学校天文教材の開発 富田晃彦(和歌山大学) Z121c ELSIの文脈からみる天文学史およびCultral Astronomyと社会との接点 玉澤春史(東京大学)