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第31回天文文化研究会
The 31st Workshop on Cultural Studies of Astronomy

2026年6月20/21日(土/日),June 20-21, 2026 (Sat/Sun)
ハイブリッド形式,対面(大阪工業大学梅田キャンパス)あるいは ZoomとSlackを利用
Hybrid style (in person at Umeda Campus OIT, also in Zoom & Slack)

  • 会場参加の方へ.
  • オンライン参加の方へ.
  • 問い合わせなどは,真貝あるいは横山まで(hisaaki.shinkai_AT_oit.ac.jp, eri.yokoyama_AT_oit.ac.jp)お願いいたします.

  • プログラム Program

    6月20日
    9:50松浦 清
    Kiyoshi Matsuura
    ご挨拶 Greetings
    Session 1
    10:00 山下 克明
    Katsuaki Yamashita
    (大東文化大学 東洋研究所)
    [招待講演] 「天文道安倍氏の活動とその家蔵書」【50分+10分】(会場)
    [Invited] The Activities of Seimei Abe of Tenmondo and Their Family Archives
    概要:平安時代の天文博士安倍晴明に始まる天文道安倍氏(土御門家)は、多数の天文観測の記録・文書とともに、その学識の基盤をなした天文書や星図等を伝えていた。この報告では主に中世における安倍氏の諸活動を紹介するとともに、伝存した天文書・星図等の利用法とその重要性などを検討します。
    11:00 森 融
    Toru Mori
    (元・八王子市こども科学館)
    八王子隕石~古文書から江戸時代の隕石雨を復元する
    The Hachioji Meteorite: Reconstructing an Edo-Period Meteor Shower from Historical Documents
    【30分+10分】(会場)
    概要:江戸中期の文化年間、火球が江戸の北の上空を西へ飛び、八王子と周辺の村々に隕石が落下した。33の日記や随筆の記載から、火球の目撃、衝撃波の音、隕石の落下、幕府への届出、江戸での噂話、天文方・高橋景保の調査など、八王子隕石の概要を紹介する。現在残されている唯一の破片は昭和になって京都の土御門家の文書から書付とともに発見されたものである。
    11:40 岩橋 清美
    Kiyomi Iwahashi
    (國學院大學)
    近世土御門家の天文勘文の分析(仮)
    An Analysis of the Tenmon Kanmon of the Tsuchimikado Family in the Early Modern Period (Tentative Title)
    【20分+10分】(会場)
    概要:土御門家の天文勘文については、近世後期・幕末期を対象に研究成果があるが、これらの成果に学びつつ、江戸時代に土御門家が作成した勘文を収集し再分析を試みる。
    Lunch Break
    Session 2
    13:00 竹迫 忍
    Shinobu Takesako
    (日本数学史学会)
    旧暦の2033年問題を振り返る - その真の原因と対処法
    - Looking Back on the 2033 Problem of the Traditional Lunisolar Calendar: Its True Causes and Solutions
    【20分+10分】(オンライン)
    概要:旧暦の2033年問題については、2015年に日本カレンダー暦文化振興協会が「閏11月」を推奨するという発表を行い、民間暦を発行する関係者による議論は収束したと考えられる。しかし、国立天文台のブログが、2023年にこの問題は未解決という趣旨の記事を掲載したことから、議論がまだ続いているという印象を与えている。発表では、2033年問題を再検証して、その真の原因を明らかにし、オリジナルの天保暦に基づけば、閏月の選択を妨げる「問題」は存在しないことを解説する。
    13:30 井村 誠
    Makoto Imura
    (大阪工業大学)
    チェンバレンの「羽衣」英訳その2―月にまつわる伝説について―
    Chamberlain’s English Translation of Hagoromo (Part 2): Exploring Moon-Related Legends
    【30分+10分】(会場)
    概要:前回に引き続きチェンバレンの「羽衣」英訳をとりあげ、そこに表現されている月にまつわる伝説について紹介する。
    14:10 玉澤 春史
    Harufumi Tamazawa
    (京都大学)
    市民における天文文化の意識をどう把握するか:過去資料と現代における把握
    How Can We Assess Public Awareness of Astronomical Culture? Approaches from Historical Sources and Contemporary Surveys
    【20分+10分】(会場)
    概要:歴史資料や絵画などを通じて宇宙に関する人々の認識の仕方を考える研究が盛んになっている一方,いわゆる知識人階層以外の人々がどのように認識しているかを引き出すかは次のステップである.歴史天文学研究でのアプローチを振り返るとともに現代での調査を検討する.
    14:40 井村 誠
    Makoto Imura
    (大阪工業大学)
    【案内】南方熊楠顕彰館,2026年夏期特別企画展「南方熊楠と天文学への関心」
    【10分】(会場)
    概要:2026年7月11日から9月21日まで,南方熊楠顕彰館にて企画展示される「南方熊楠と天文学への関心」のご案内.
    Coffee Break
    Session 3
    15:20 西村 昌能
    Masayoshi Nishimura
    (NPO法人花山星空ネットワーク)
    古代中国の太陽面観察法の一考察
    A Study on Solar Observation Methods in Ancient China
    【20分+10分】(会場)
    概要:紀元ころの古代中国では、黒点の観察、日食の観察などを行ってきたが、その方法の記録は残っておらず、黄砂や薄雲を通しての観察、日の出・日没時の減光時の観察、水面での反射を利用する観察が考えられている。今回はピンホールでの観察について考察していきたい。
    15:50 星 憲一朗
    Ken'ichiro Hoshi
    (音楽環境研究所)
    中世の彗星をめぐる東西の認識論
    Eastern and Western Conceptions of Comets in the Medieval Period
    【30分+10分】(会場)
    概要:中世にあらわれた彗星はその文明の世界認識に重大な影響を及ぼしていた。サマルカンドでは彗星によって地球の自転をめぐる議論がなされるなど、時代の世界の認識の変化を同時期に日本に現れた彗星への認識と比較検討する。
    16:30 北尾 浩一
    Koichi Kitao
    (星の伝承研究室)
    南西諸島の星名伝承ー研究と新たなる展開ー
    Star Names and Folklores of the Nansei Islands - Research and New Developments
    【40分+10分】(会場)
    概要:種子島、屋久島、奄美大島、喜界島、沖縄本島、久米島、宮古島、多良間島、石垣島、波照間島、与那国島等の星名伝承調査を実施した。星名伝承に見られる多様性、そして、いままで誤解されていた点、さらに新たな研究の展開について論じる。
    17:20頃初日終了
    6月21日
    Session 4
    10:00 加藤 賢一
    Ken'ichi Kato
    (星学館)
    [招待講演] アルマゲスト、天動説、科学革命 ~哲学者の宇宙、数学者の宇宙~【50分+10分】(会場)
    [Invited] The Almagest, Geocentrism, and the Scientific Revolution: The Universe in the Views of Philosophers and Mathematicians
    概要:欧州の古代から近世における天文文化を「アルマゲスト」を中心に概観します。最初に「アルマゲスト」の全体像を確認し、次に「アルマゲスト」の天動説は数学者の宇宙観であり、神学者・哲学者の宇宙観とは異質なものと見るべきこと、そしてそうした見方は中世から近世にかけてのキリスト教下においても保持されていて、それを克服することがいわゆる科学革命につながったことを紹介します。
    11:00 真貝 寿明
    Hisaaki Shinkai
    (大阪工業大学)
    江戸初期に存在した2つの三角関数表
    Two different tables of trigonometry functions in the early Edo period
    【40分+10分】(会場)
    概要:三角法・三角関数は天文学や航海術と密接に関係しており,すでに古代ギリシャ時代に原型が発明されていた.日本で初めて三角関数表を作成したのは建部賢弘の『算暦雑考』(1722 年頃) とされる.また,現代的な三角関数がはじめて登場するのは,中根元圭による『八線表算法解義』(1727 年頃) とされる.二人は同時期に活躍し,師弟関係でもあったが,両書は変数も導き方も全く異なっている.三角法の伝播という視点から,背景となる数学史・天文学史を報告する.
    Lunch Break
    Session 5
    13:00 横山 恵理
    Eri Yokoyama
    (大阪工業大学)
    『浜松中納言物語』における「月」表現
    Representations of the Moon in Hamamatsu Chūnagon Monogatari
    【20分+10分】(会場)
    概要:『浜松中納言物語』(平安時代後期成立)の「月」表現を取り上げる。本作品には『源氏物語』や『古今和歌集』等の先行作品の影響が認められる。本作品における「月」表現が、いかに先行作品を引用、変容させてきたかを分析し、『浜松中納言物語』における「月」表現の特徴を検討したい。
    13:30 澤田 幸輝
    Koki Sawada
    (摂南大学)
    尾久土 正己
    Masami Okyudo
    (奈良県立大学)
    南十字の言説変容をめぐる一考察
    A Study of the Transformation of Discourses on the Southern Cross
    【20分+10分】(会場)
    概要:南天を象徴する星座としての南十字は、天文学や星座名だけでなく、憧憬、南方イメージ、旅情を喚起する記号として受容されてきた。本報では、時代ごとの用例や語られ方の変化を整理し、南十字をめぐる言説が社会的・文化的背景とどのように結びついて変容してきたのかを予備的に考察する。
    14:00 野上 長俊
    Nagatoshi Nogami
    (International Meteor Organization)
    古典文学における天象のかかわる心情描写についての一考察
    A Study of the Depiction of Emotions Associated with Celestial Phenomena in Classical Literature
    【20分+10分】(会場)
    概要:古典文学作品で星空を題材としたものは少数であるが、それらの幾つかの心情変換の描写は、ストレス緩和や苦悩からの救済に通じるものがある。
    14:30 吉田 薫
    Kaoru Yoshida
    (日本スペースガード協会/東亜天文学会)
    堺・正覚寺の須弥象と須弥山儀についてその3
    On the Sumeru Model and the Mount Sumeru Ritual of Shōgaku-ji Temple in Sakai (Part 3)
    【20分+10分】(会場)
    概要:堺、正覚寺で見つかった須弥象と須弥山儀の調査報告の続きで、今回は掛け軸と引き札をもとに、調査と考察、更に新たな資料の報告と過去のキリシタン弾圧の中で長崎県南島原市の天文教育から明治時代の仏教天文学までの流れを調査報告をします。
    15:10頃終了



    2026/6/16 update