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: 実際のe-mailの例 : 電子メイルで使う暗号システム : 電子署名

電子署名の原理

非常に簡略化すると電子署名は次のような仕組みである(図 6も参照)。ただし本当は もっと込み入っている(らしい)。
  1. オリジナルメッセージ(Mとする)の メッセージダイジェスト(Dとする)を求める。
  2. Dを秘密鍵で暗号化する。これが電子署名(Sとする)。
  3. MとSをセットで送る → M' と S' として届くとする (正しく送られてい ればM=M', S=S')
  4. 受信者は送信者の公開鍵を使ってS'を復号する(D'とする)。 S'=SであればD'=Dとなるはずである。
  5. 受信者はM'のメッセージダイジェストを自分でも求めてみる(d'とする)。 M'=Mであれば、d'=Dとなるはずである。
  6. 上記4.と5.よりD'=d'であればデータは改竄されていないと考える。
電子署名を作成する際には、送信者しか知らない(はずの)秘密鍵が必要 なので「なりすまし」もできない。
図 6: 電子署名の基本概念
\includegraphics[width=.8\textwidth]{sign.eps}

問: メッセージダイジェストを取る意味は?



Hiroyuki Kobayashi 平成19年4月26日