PocketCom Wicket
こちらがポケコン窓口です。例によって全てぼくの所有物です。
(All these pocket-coms are my possessions.)
はじめにぼくの作った関連webページを紹介しておきます。
(Related web pages written by me.)
SHARP
  - 
       
       
PC-1245
       コンピュータを学ぶならこの一台。(17800円; 1983年)
       
       
        
  - 
       PC-1246
       に続くぼくにとって二台目のポケコンです。
       中二の時買いました。当時すでに古めの機種だったのですが、
       ベーマガに毎月掲載されている機種で、
       
       Oか崎先生とPC-1246にまんまとだまされた
       
       こともあり、どうしても欲しかったのです。お蔭様で買ってすぐに
       2進数で絵を書く方法を知り、機械語の勉強もできました。
       1245でベーマガにも3度ほど載ったこともあります。ぼくの計算機
       道楽の基礎を築いたマシンと言えるでしょう。ぼくの 1245 は
       現在RAMを増設して 4.2KB になっていますが、落として右の液晶が
       死んでしまっていました。…が、平成12年8月、Yahoo オークションで
       十数年ぶりに二台目のPC-1245を入手しました。こちらは非常に程度が良く
       元気です。
       
       PC-1245 は
       当時主流だった PC-1250/51 の画面を狭くした(24桁→16桁)
       廉価版です。意味もなく
       広いガラスに苦しまぎれのメモリ解説
       が書いてある本体右上部は
       
       同じ部品を流用している
       
       ことの証でしょう。
       PIO など世間一般では PC-1251 が主流だったの
       ですが、ベーマガではなぜか1245が主役でした。CPUはシャープ
       オリジナルの
       
       SC61860 (old-SC,ESR-H)
       
       というカスタム8bit CPU です。
       動作周波数は576
       KHz、
       割り込みなし、とどめは
       ビッグエンディアンとリトルエンディアンの混在
       (SHマイコン見たいに切り替え可とかじゃなくて、あくまで混在)
       という思い切った設計思想の CPU ですが、
       これが後々まで(旧電子手帳まで)使用されます。
       (まあ個人的にはZ80とかふつうのつまらん石じゃなくて、
       アクの強い、クセがありまくる
       このSC61860に初めに出会えて幸運だったと思っています。)
       RAM 2.2KB (ユーザエリア1486ステップ)なのですが、中に
       あるRAMの石は2KBだけです。じゃあ残りの0.2KBはどうなってんだ、
       ということになりますが、おそらく
       
       CPU内部RAM(レジスタみたいなもの)96バイト + 
       VRAM + VRAMのおまけ = 約0.2KB
       
       なのでしょう。姑息な数え方ですが、そういう時代だったのです。
       ちなみにRAMはどうしようもなく少ないらしく、なんと
       液晶が繋がっている部分の
       VRAMさえも演算ワークエリアとして使用
       するとう貪欲さです。通常の BASIC では計算中は表示が off
       されてしまうので見えないのですが、魔法の呪文 CALL 4576 を
       唱えると画面左端がちらつくのが見えます。難しい計算を
       すればする程その謎のパタンは画面を侵蝕していきます。
       BASIC は当時のカシオのポケコンと比較してずっと多機能で
       格好良い命令体系でした。ただしカシオと比べると圧倒的に
       遅いです。変数は A〜Z までメモリを気にせず、
       無制限使いたい放題
です。ってゆーのはつまり A〜Z まで専用の固定エリアが設けられて
いるだけなんですが、この『固定1文字変数制度』はなぜか
シャープ、カシオとも守り続けたポケコンBASICの伝統のようです。
  - おまけ: 自作 かなり小さいリロケイタブルモニタ。
       (史上最小かも知れない。),
       YAGMON1245(
       CLOADMようwavファイルに
       ダンプリストも
       どうぞ。
       スタートアドレス=&c200, 
       プログラム領域=&c200〜&c317, 280bytes, 
       freeware! cat mon45.wav > /dev/audio とかやって
       転送して下さい。)
       いちおうドキュメントとか
	(.doc だけどワードじゃないすよ。)
       
 
  - 開けたとこ。まぁ、わかりやすく
       シンプルにまとめてあります。手前のオレンジ色の部品が
       512KHz のセラロックです。
       
 
 - 
     
     
PC-1255
     
     
      
- 
     これは
     旧12シリーズ機種最強
     のポケコンです。
     (ちなみにPC-1210/PC-1211という
     古12シリーズというのもあるんですが、
     そっちはかなり別物なのでここではパス。)
     といっても1245/50/51/55の中で最強ってだけですが。それでも
     メモリが10KBもあるのはかなり
     無理してる
     んじゃないかと同情してしまいます。
     (サブ基盤にメモリのっけてたりしてるし。)
     まあ45/50/51に比べてだいぶ後から出た
     (というかいつの間にか出ていた)
     からそんなもんですかな。
     12シリーズはこの1255までが512KHz駆動で
     1260以降は 768KHz と速度が
     150%up!
     (当社比)になります。
     
 
- 
     
     
PC-1246
     楽しく学べる入門テキストつき(12800円)
      
- 
     だまされた。はめられた。
     シャープもシャープだけど、怨むべきは数学のOか崎先生でしょう。
     中一のとき買ったのですが、まさか機械語が使えなくて、画面に
     好きなパタンも表示できないなんて…。ようするにベーマガの
     1245ようプログラムが一切動かないのです。名前こそいかにも
     PC-1245の後継機なのですが、これは
     ダメポケコン
     です。言い切っちゃいます。どこがダメかは以下を読めばわかるでしょう。
     とにかくぼくは初めて大金(といっても7000円くらいだったかな?でも
     中一だし。)だして買ったプログラムが組める計算機がこれだったので
     不幸でした。それでもやっぱり初めてってのはいいもんでそれこそ
     サルの比じゃないくらいこれでいろいろ遊びました。BASIC の練習は
     それなりにできたからいいか。
     
     
     さて、PC-1246についてですが、
     開けてみるとCPU らしき
     SC61720という謎の石があります。
     これはどうも
     4bitらしいのです。でも
     8bit の旧機種
     PC-1245
     やその後
     E500
     登場前まで続いた SC61860系 8bit
     ポケコンのどれよりも(かなり)速い、という謎の石です。
     (カタログによれば
     PC-1245
     の約3.8倍。体感速度比はそれ以上かも。)
     外見やその他のカタログスペック的には
     1245
     そっくりなのですが、
     BASIC に実は致命的な欠点があり、それは
     機械語が使えない
     ってことです。POKE,PEEK はあるのですが、
     CALL がないのです。
     一生懸命 poke で BASIC プログラム中にいろんな値を放りこんで
     みましたがそれらしい隠し命令もありませんでした。
     こういうマニアックな計算機からマニアックな機能奪い取ったら
     売れるわけないと思うのにシャープの意図がわかりません。
     その他の
     1245
     との違いはキーがゴムで押しにくく安っぽい(×)、
     モード切り替えが[MODE]キーになった(◯)、
     編集系のキー配置が良くなった(◯)、BEEPが鳴らなくなった(×)(命令は
     あり、圧電ブザを取り付ければ鳴る)、
     若干メモリが減った(×)、などが
     挙げれられます。
     結局この1246シリーズはその後 1247,1246S,1248,1246DB,1248DB というように
     結構長続きしました。1246S 以降はさらにコスト削減のため、キーボードを
     フラットにしてボディと一体型とし、部品点数を大幅に減らしました。
     おかげ様で異常に使いにくい(アクションゲーなどとてもできない)、最悪の
     仕上がりです。DB がつくと、内部的には BASIC の配列変数を利用した思われる
     『データベース』機能がつきます。カナ文字も出ます。
     そのかわりROMが足りなくなったのかBASICのコマンドが減りました。
      
- 
     
     
PC-1262
     BASICを知らなくても即戦力。
     ビジネスシミュレーションソフト搭載。
     (24800円)
     
     
      
- 
     これは文句なく
     
     最高のポケコン
     
     です。(敢えて最強とはいいません。あくまで最高・
     最良というところです。)平成10年6月に入手しました。中三のころ、
     これにするか
     1360K
     にするかずいぶん悩んだんですが、当時は『最強』を
     選びました。それはそれで良かったんですけどね。で、ついに10年を
     経て再会すると改めて「最高」を感じさせます。シャープの旧シリーズ
     の良い点を全て持った上での大画面(24桁x2行)、そこそこの容量(10.4KB)は
     絶妙のバランスです。
     しかも速い(768KHz駆動)し。
     この1262を最後にシャープの(4bit機系を除く)
     ポケットコンピュータは大型化路線に入るのですが、個人的には
     『ポケット』コンピュータと呼べるのはこの1262こそが
     最後じゃないかって気さえします。
     ぼくが手に入れたときは液晶の視認性
     向上のために見るも無惨な姿に切り刻まれていたので、シャープから
     部品を買ってぴかぴかに修理しました。(総額3000円近くかかってしまった…)
     
     PC-1262 は PC-1260/61 の後継機種です。1261 との違いは外見以外は
     よく知りません。ROMも後期バージョンの1261といっしょみたいです。
     特徴は
     
     などです。上から二つはシャープ旧シリーズ初期ポケコン
     (PC-1250〜1260)共通の特徴です。BASICでは画面の二行化に
     伴う若干のバグっぽい挙動もありますが、とにかく良いマシンです。
      
- 
     
     
PC-1350
     力量が顔にでる新人、登場。(Jul.'84 / 36800円)
     
     
      
- 
     1350はとにかく大画面です。
     4行もあります。
     シャープ/カシオのポケコンで初の4行画面です。厳密には
     
     ポケコンでない
     んですが、まあよしとしましょう。
     はじめて新聞広告で1350の存在を知ったときはもうどうしようもなく
     興奮しました。すっげー欲しかったけど結局買ったのは
     PC-1360Kでした。この1350の登場は当時
     ぼくじゃない人にもさすがに衝撃的だったらしくけっこう売れたようです。
     ソフト(もちろん雑誌とかに投稿されるソフトですよ。)もたくさん
     出ました。実はそれが裏目に出て
     肝心の1360ようのソフトは皆無だった
     ってオチがあるんですけど。
     ぼくの1350は
     平成11年4月、fj.で譲っていただきました。ものすごく綺麗だったの
     ですが、残念なことに壊れていました。どうも RAM の一部の最下位
     ビットが壊れているみたいです。データ線がどっかで接触不良を
     起こしているのか、石のセルが一個死んでいるのか、謎です。
     ご覧のとおり起動はするんですけどね。
     
 
- 
     
     
PC-1360K
     漢字もこなす実力派(Aug.,'86(?) / 36800円
      
- 
     中3のとき買いました。当時購入価格で3万くらいしたと思うので
     けっこう思い切った出費でした。当時最良のポケコン(
     1262
     )にするか最強のポケコン(1360K)にするか
     迷ったあげく、思い切ってこっちにしました。(厳密には最強は
     1600K
     だと思うのですが、高級機には縁がないのでここでは無視してます。)
     パソコンを持って
     なかったので多少大きくても高性能なものが欲しかったのでしょう。
     このくらい画面がでかくなってくると非常に処理の重さを感じます。
     機械語の速度は有限である、という事実を悟ったのも中三のころです。
     電池もみるみるなくなるので単一電池4本の自作外部電源といっしょに
     鞄に入れて毎日学校に持って行ってました。
     
     PC-1360K は
     PC-1350
     の後継機にあたります。PC-13xx シリーズは
     4行の表示能力を持つポケコンで一般向けには 1350,60,60K の3機種が
     あります。
     (実は1350はポケコンじゃないって
     突っ込みは置いといて。)
     1360(K)はSC61860ポケコンの最後の世代のひとつです。
     小型RAMカードスロットが2つあり、最大容量は64KBです。
     そして、1360Kはなんと、
     漢字表示ができます。
     文節変換ができます。
     (もうひとつの漢字ポケコンである高級機、1600Kは標準装備では
     単漢字変換でした。)
     いわゆる日本語BASICなのです。
     にもかかわらず、相変わらずCPUは SC61860 の
     768KHz のままです。
     なんて身の程知らずなマシンでしょうか!
      
- 
     
     
PC-1365K
      
- 
     PC-1360K の実行専用機です。
 
- 
     
     
PC-1450
     シリアルインターフェイス実装の高機能関数機(26800円)
     
     
      
- 
     PC-14xx シリーズは関数機能を強化したポケコンです。
     BASICで使える関数そのものも多い上に、キーボードに関数電卓の
     ような『関数キー』が多く配置されています。そのためか、
     14xxシリーズは基本的に
     本体サイズが 12xx 系に比べ微妙に大きい、そして
     その副作用で画面が狭い
     という欠点があります。
     本体サイズは (121xを除く)PC-12xx 系の場合、
     両手でホールドして
     親指でポチポチというスタイルで全キーがカバーできるのですが、
     14xx 系はぼくみたいに
     指が短いとあとちょっとのところで届かない
     んです。
     一方画面の狭さに関しては14xxシリーズ最後期の1475などでは
     改善されていますが、この1450は図体は大きいくせに
     PC-1245と同じです。また、14xxシリーズは
     BASIC の他に関数電卓モードというものが存在し、電源を入れると
     まず、関数電卓になります。好みの問題でしょうが、ぼくとしては
     はじめにポケコンであって欲しかった(BASICが起動して欲しかった)です。
     PC-1450は
     1350
     ,2500S に続く RAM カード対応ポケコンです。ちょうど
     RAMカードが(クレジットカードサイズからその半分の)小型のものに
     移行する時期だったためか、
     
     かなり思い切った上位互換
     
     スロットを装備しています。大型RAMカードはそのまま入れ、
     小型RAMカードはスペーサ(プラスチックの板きれ)を挟みます。
     なお、
     PC-1450も「ポケコン」ではない
     らしいです。
 
- 
     
     
PC-1470U
      
- 
     その名からわかるとおり大学生協仕様のポケコンです。
     ちょっと自信ないのですが
     多分、生協ポケコン壹號機
     (?)じゃないかと思います。
     (違ってたらごめんなさい。
     メイル
     で指摘して下さい。)
     この後継機の PC-1480U は伝説的名機
     PC-E500相当品ですが、この 1470U は、なんと
     旧シリーズの名機 PC-1475 の姉妹機なのです。素晴らしい!
     生協ポケコン伝統の
     あまり正確でないタイマー
     も搭載されています。
     PC-1470U/75 とも14シリーズ
     関数ポケコン最強の表示能力
     (24桁x2行)を誇り、旧シリーズ末期の BASIC の特徴である
     倍精度演算(有効桁数20桁)が可能です。
     大型/小型兼用のRAMカードスロットを持つため、小型専用の PC-1475 と
     違い、厳密には「ポケコン」ではないのかと
     思わせておいて、実は POCKET COMPUTER と書いてあります。ちょうど
     ポタコンが絶滅してポケコンが復活するまさにその瞬間に生まれた
     極めて稀有なポケコンと言えましょう。
     (ぼくの知る限り大型RAMカードスロットを持つ『ポタコン』じゃない
     ポケコンはこの1470Uだけです。)
     
     CPU は旧SC(ESR-H, SC61860)の768KHz 駆動
     
     、メモリは8KB(ユーザーエリア
     6558byte)です。(参考:開けたとこ)
     
     ぼくは平成13年3月に入手しました。非常に残念ながら自慢の液晶画面に
     縦一ラインの無反応部分があるのですが、他は一応生きています。(RAMカードを
     入れても認識しなかったから、端子の接触不良くらいはあるのかも。)
     入手当初は汚れていたのでいつもどおり
     キートップを外して水洗しました。
      
- 
     
     
PC-1211
      
- 
     PC-1210/11。現在のいわゆる『モバイル』ってやつのすべての始まりと
     言ってもよい計算機です。
     非常に小型のボディに 4bit CPU と BAISC インタープリタを搭載した
     世界で最初のポケコンです。
     独特の
     黄色液晶
     は今見ると新鮮でさえあります。
     BASIC で暴走するらしいのですが、それも愛敬と
     言うものでしょう。
     この後にアーキテクチャを全面改良して発売された PC-1250/51 は
     大ヒットを飛ばし、その後かなり長い間のシャープポケコンの基本形と
     なりました。
     開けてみると左の方のちっちゃなあとづけ
     基板を含めて全部で3枚の基板から構成されています。
     DIP な石がごろごろ
     していて豪快ですね。まんなかの SC43178 ってのがたぶん
     CPU でその裏側に 256KHz のセラロックがくっついているので恐らく
     256KHz 駆動なのでしょう。
     
     しかし、とうとうここまで来たか…。ぼくのポケコン道楽の一つの目標が
     達成されたと感じる一台です。
     中学時代からその存在自体は知っていても実機を見たことはなく、
     ぼくにとっての幻のポケコン
     でした。平成12年4月、15年間追い求めた『原点』がとうとう手に入りました。
     ちなみに(壊れている)
     
     プリンタ/カセットインターフェイスCE-122とセット
     
     です。
      
- 
     
     
PC-E500
     40桁4行表示、エンジニアソフトウェア搭載。(Apl.,'88 / 28800円)
      
- 
     1988年、突如現れた新世代のポケコン、それが PC-E500/E200 でした。
     両機とも、今までのアーキテクチャをハード、ソフト両面から
     バッサリ切り捨てて新開発したとしか考えられないびっくりマッスィ〜ンでした。
     特にこの E500 は
     今までのポケコンの常識を覆す超巨大画面
     (40桁4行)、PC-88 シリーズのN88 BASIC より速い
     BASIC、標準32KBのメモリ大判振舞い、と
     それだけでびっくりでした。しかもさらに中身を知るようになると、
     ESR-H(SC61860) からは考えられないほど洗練されたアーキテクチャの
     新開発 8bit CPU ESR-L(SC62015)、ちょっとした OS といっても
     ぜんぜん恥ずかしくない IOCS & ファイルシステム、文字どおり
     ハード & ソフト両面からの大進化でした。
     あと、細かいことでは CSAVE の時の
     『ピーーー・ギャ・ピーーーギャギャギャ…』
     の音が従来機(『
     ピーーーピリピリピリピリ…
     』)に比べてすごくアグレッシヴで
     緊張感のあるサウンドで、結構興奮したものです。
     とにかくポケコン界でこんなにすごい大異変は
     PC-1250/1251 登場以来のことでしょう。
     ただし、なんでも良いことずくめではありませんでした。
     多少薄くはなったものの
     一段と巨大化した本体、
     妙に安っぽいゴムキー&プラスチックボディ、
     低コントラストの見づらい液晶などです。
     この E500 アーキテクチャはポケコンだけにとどまらず、電子手帳(PA-9xxx
     シリーズ)、そして、あの
     Zaurus(PI系) へと引き継がれました。
     現在(平成12年)、すっかり表舞台から降りてしまった感のある
     E500 アーキテクチャですが、
     実は新開発の E500 アーキテクチャ機は存在します。
     ギャンブル予想機として時々折り込み広告で見かける実行専用
     ポケコン 『PC-V シリーズ』(
     PC-V220
     , 550, 510, 950 など)です。
     
     ぼくは出た翌年くらいに買いました。高校〜大学学部生時代のころは
     ずいぶん遊びました。大学では当時、同学年の仲間が生協ポケコン
     PC-1490UII を半ば自動的に買わされたおかげで
     ぼくのゲームが少しだけ出回りました。
      
- 
     
     
PC-1480U
      
- 
     NEW-SC(SC62015)系初代大学生協ポケコンです。E500とほぼ同等ですが、
     内蔵のエンジニアソフトがなく、代わり(?)に
     あまり正確でない
     『タイマー』機能があります。実験で使え、ということでしょうか。
     ROMは128KBで、これはE500の半分です。
     E500とほとんど一緒なんですが、参考までに
     開けてみました。
     
 
-  
     
     
PC-U6000
      
- 
     これは
     PC-E500系 SC62015 ポケコンの最新型の
     ひとつです。(平成10年7月現在。) 基本的には PC-E650 と同等で、
     大学生協仕様です。従来の E500 系と比較して
     
       -  キーがプラスチックになって打ちやすくなった
       
 -  液晶が見易くなった
       
 -  BASIC が多少強化された
       
 -  本体がさらに巨大になった
       
 -  BASIC のエディタが変になった
       
 -  ハードカバーが変になった
     
 
     などの特徴があります。上記特徴のうち上から3つは素直に評価
     しましょう。本体がでかくなったのはすでに E500 で十分大きい
     から気にしないことにしましょう。問題はあとの二点です。まず
     エディタですが、シャープは『スクリーンエディタ』と豪語して
     います。宣伝文句にもなっています。でも
     何か違うぞ、これは。中途半端なのです。
     今までのポケコンのエディタを無理無理スクリーンエディタ風に
     アレンジした、って感じです。何だか思い通りにならなくて
     非常に使いづらいです。おまけにスクロールとか
     やたら遅いです。もう最悪。
     それとハードカバー。一見格好良いのですが、これがなんと
     後ろに360度まわってくれません。取り外すことはできますが
     E500とかみたいに単純じゃないから
     それなりに余計なアクションが必要で、しかも外した後の置き場が
     ないのです。邪魔なことこの上なし。
     さて、この U6000 は大学生協仕様です。大学生協仕様ポケコンは
     昔からありましたが、E500 シリーズになってからが悲惨です。
     SC62015生協ポケコン初代機、PC-1480U はほぼ E500 と同等なので
     いいのですが、その後の
     PC-1490U, PC-1490UII, PC-U6000 は何と
     無茶無茶格好悪いクソソフトがついてくる
     のです。しかもROMに焼かれて。PC-1480U で学生が作ったとおぼしき
     クソソフトの数々が抱き合わせ販売されている
     のです。これはおまけとか親切ではありません。
     まぎれもない嫌がらせです。
     一般向けのPC-E500にはシャープが
     きちんと作った格好良い『エンジニアソフト』というものがついて来るのに、
     あまりにもひどい仕打ちです。
      
- 
     
     
PC-G801
      
- 
     PC-E200 系 PC-G シリーズ初代機、PC-G801 です。PC-G801 は
     教育機関向け、ということですが、いま一つよくわかりません。
     高専や工業高校で出回ることが多いらしいです。
     E200 との最大の違いは何と
     RAMが1/4(8KB)しかない。ということです。
     おまけに、
     メモリバックアップ電池もない、
     圧電ブザもなくて音が出ない
     ときたものです。そこまでケチる必要も
     ないだろうに…。ま、ブザに関しては生協ポケコンでヘタに音が出ると
     授業中にピコピコうるさい、ってのは
     ぼくが1490UII時代に嫌と言う程確認済みなので実はこの方が
     良いのかも知れません。
     (デフォルトでキークリック鳴るなよ。>1490UII)
     PC-E200 系ということでこれは Z80 ポケコンです。
     本モノのZ80じゃなくて互換CPUですけど、とにかくZ80機です。
 
- 
     
     
PC-G815
      
- 
     学校ポケコン G815 にもやっぱりブザがついていません。そこで
     改造することにしました。
     圧電ブザ取り付け改造ページ
     を
     用意しました。巷に出回っている2-7番ピンの間に挟むだけ
     じゃない本格派です。
     ただし、この G815、本体ネジのうち一つが
     開封済シールの下に隠されています。
     つまり一度開けちゃうと保証が効かなくなる、かどうかは
     知らないけど、少なくとも人にバレちゃうのでそれなりの
     覚悟は決めましょう。
     学校ポケコンだから子どもたちが遊び半分で分解して、
     壊して、修理続出、を心配したのでしょうか?
     
 
- 
     
     
PC-G850
     学校技術教育の現場ですぐに役立つ便利な機能(実売 約15000円; 1999年)
      
- 
     これはある意味史上最強(かも知れない)すごいポケコンです。
     洗練された工業デザイン、高速動作、そして何より最大の特長は
     
     6行表示の巨大画面
     (144x48)です。
     (一昔前の)携帯電話並の解像度
     なんです(、モノクロ二値ですけど)。
     
     E200 系にしておくにはもったいないです、
     本当に。シャープ学校ポケコンシリーズの最高傑作と言えましょう。
     (ちなみに平成14年現在、最新型は
     
     2001年頃に発売されたPC-G850V
     というもので、これは
     G580 に PIC マイコンようアセンブラ/ローダと若干の BASIC 命令が追加
     されたものです。なお、PC-G850 と PC-G850V の間に PC-G850S という
     ものもあります。最新型といっても、マイナーチェンジのみで基本部分は
     3年間もおんなじままです。そう言えば、聞くところによると G850V の
     液晶は格段にコントラストが上がって見易いとのことですが、真相を
     ご存知の方、教えて下さい。
     
     SHARPのサイトの写真がハメコミ合成とかじゃなければ、うん、
     確かにこりゃ見易いです。 )
     画面は広くなりましたがそれにもかかわらず
     E200/E500 以来巨大化の一途を辿っていたシャープポケコンで初の
     大幅なダウンサイジング
     (196x95x20, 対G830で -19x-8x-1)
     を果たしたことも特筆に値します。
     特に E200 系学校ポケコンは目もあてられない程巨大で格好悪くなっていたので
     印象はかなり違います。
     これで E500 アーキテクチャだったらもう最高なんですが…。
     
     巨大画面を活かすべく、BASIC(や C) にも従来のポケコンにない、画期的な
     機能が追加されています。
     CIRCLE や PAINT があるんです!
     おまけに c言語にまで
     circle() や paint() があるんです!
     いやぁ〜、まいった、まいった。
     昔のポケコンにもプロッタプリンタように同名の命令がありましたが、
     PC-G850 シリーズは LCD 画面に対して使えます。でも、PAINT は
     ワークRAM上で作業しているらしく、80年代によく見た、塗りつぶし
     作業が楽しめないのはちょっと残念かも。
     
     C言語についても一言。
     G850 には従来の一部のG8シリーズ同様、
     Cセミコンパイラがついているんですが、これがなかなか侮れません。
     確かに中途半端なコンパイラと言うか、インタプリタと言うか、ようするに
     文字どおり
     自称セミコンパイラだし、いかにも学習ようという感じで
     制約だらけなのですが、
     BASICより圧倒的に速いのは偉いです。
     しかも、グラフィック関係の関数とか、kbhit()とか、poke()とか、peek()
     とか、いや〜んな関数もなりふり構わず揃っているので、
     フ抜けたゲームの一つでも作ろうか、というなら
     BASIC よりも C 言語を使いましょう。ぼくは
     ポケコンではじめて C 言語(…とは言いたくないな、やっぱり。
     Cライクなスクリプト言語…てとこかな。)
     を使う気になれました。なかなかやりますね
     >SHARP。
     
     (ちなみに写真の中の説明のドット数表記が間違っています。ごめんなさい。
     そのうちなおします。)
      
- 
     
     
     PC-1600K
     漢字対応、大容量、通信機能。
     カラープロッタプリンタやフロッピーとの一体化も
     可能。(69800円; 1986年)
      
- 
     一生縁がないと思っていたシャープの高級機路線ポケコン
     (これも実は
     ポタコン
     なので厳密にはポケコンじゃありません)の
     最終機種、PC-1600K が平成11年春、ついに我がものになりました。
     毎度のことながら fj. でいただくことになりました。
     PC-1600K はなんとポケコンのくせに
     CPUが3つもついてます。もっともそのうち一つは
     サブCPUなんで実質 2CPU なんですが、とにかくそういうこと
     なのです。メインのうち一つはZ80(の互換石、SC7852)でもう一つは
     LH5803です。でもこれらは同時に動作しない
     のです。じゃあ何のための2CPUなのかっていうと旧機種
     PC-1501/1500
     との上位互換を確保する、それだけのためなのです。ちなみに
     シャープの石で LH で始まるものは外向けに市販しているもので、
     LH5803は数少ないシャープオリジナルの単品市販CPUという
     ことになります。
     しかしこの1600Kはその他の(旧)ポケコンとは明らかに一線を画しています。
     ハードウェアもさることながらその贅沢さをムダにしない
     ソフトウェアアーキテクチャもなかなかです。
     具体的にハードウェアのすごいところは、上述のCPUの他にも
     ADコンバータ内蔵してるし、
     RS232がちゃんと負電圧出すし、
     RTCついてるし、
     まあ、とにかくすごいです。
     あ、それと厚みもすごいです。
     
 
- 
     
     
PC-1500
      
- 
     シャープ孤高の高級ポケコンが PC-1501/1500 です。お手軽な PC-12 系に
     対して、重装備で高性能なラインナップとしてかなり長いこと
     (PC-1600(K)が出るまで)現役機種でした。
     CPU は PC-12 系の ESR-H(SC61860)とは
     待ったく別のもので、一般に情報も公開されていました。
     画面も 12 系は文字と文字の間に隙間がありますが、150x はきっちり
     ドットが埋まっており、カタログスペック的にも『グラフィック対応』
     でした。メモリ拡張スロットが一つ装備されており、RAM の増設はもちろん、
     『カナモジュール』というカタカナ表示をサポートするオプションも
     ありました。一見良いことずくめの PC-150x ですが、実は
     超巨大なのです。単3電池が4本入る、と言えば
     わかるでしょうか。1行液晶のくせして
     PC-1600(K)と同サイズ
     なのです。
     平成12年8月に入手しました。プリンタが壊れていたのがショックです。
      
- 
     
     
PC-V220B
      
- 
     シャープの最新型のポケコンが PC-V シリーズです。このシリーズは実行専用機
     で、他には PC-V950, PC-V550/510 といった上位機種があります。
     V220 には V220A と V220B がありますが、これは搭載メモリの違いで
     B の方が大容量です。この PC-V220 が市場に出回った
     有名どころのアプリケイション例としては
     ナンバーズ名人
     という某宝くじ予想専用機があります。
     何を隠そうぼくの V220B ももともとはナンバーズ名人
     でした。(Yahoo オークションでゲットしました。)
     でも現在はプログラム消しちゃったのでただの電卓
     です。
     
     Zaurus 互換のシリアル端子を備えていて、BASIC が流し込めます。
     
     アーキテクチャ的にはたぶん E500 系だと思います。
     まだ軽く遊んでみただけですが、追い追い詳細をここでレポートします。
     (誰かデベロパー向けマニュアル持ってたら見せて下さい!)
     
 
あれは中二のころでした。新聞広告で初めて見た
PC-1350。
グッときました。ソソられました。速攻で資料請求だ!というわけで
広告の片隅の資料請求券を切り取るとあれれ、『ポタコン』なんじゃ
こりゃ。あ、そーか、『ケ』と『タ』って似てるからこりゃ誤植だね。
そうです。しばらく後に気がついたのですが、あの当時、一部の機種は
『ポケコン』ではなくなっていたのです。そう、『PORTABLE COMPUTER』
すなわち『ポタコン』です。『ポタコン』の例としては
PC-1350。
, PC-2500S(これはいわゆるハンドヘルドタイプ), 
PC-1450 があります。よくわかりませんが
恐らく大型 RAM カードが入る機種がこれに該当するのではないでしょうか。
PC-1360(K)
, PC-1475 など小型RAMカード機種が登場すると
さすがに『ポタコン』の格好悪さに気がついたのか、
本体の大きさは同じなのにいつのまにかPOCKET COMPUTER に戻っていました。
大きさからみて、ポタコンのが正直というか謙虚でよろしいんですが…。
ちなみにカシオは昔っから本体には『PERSONAL COMPUTER』と
書かれています。(でもカタログではポケットコンピュータ
だったりします。謎。)
CASIO
  - 
       
       
PB-100
        
  - 
       PB-100 シリーズ初代機です。この初代機だけがそれ以降と比べて
       BASIC が変なんですが、一応上位互換は
       保たれているようです。(そのせいで後継機種は BASIC がどんどん
       重くなったのでこの PB-100 はシリーズ最速
       だったりします。)
       この機種にはメモリ増設済みの PB-200、そして更にプリンタ内蔵の
       PB-300のヴァリエーションがあります。
       
       中学時代にいっこ上の坪ちゃんと呼ばれる先輩にタダ同然で
       譲って頂きました。その後一度だけベーマガにプログラムを載せた
       こともあります。けっこう使った計算機です。
        
  - 
       
       
PB-100F
       (1984) 
  - 
       カシオの PB-100 シリーズの第二段が PB-100F です。基本的に
       マイナーチェンジで、BASIC が改良されています。平成12年6月に
       入手しましたが、ご覧のとおり画面の周りの『モード説明プレート』が
       なぜかありませんでした。CASIO から部品として買おうとしましたが
       すでに在庫なし、でした。まぁ16年も前の機種だからぜんぜん文句はない
       のですが、この変に関してはシャープの方が物持ちが良いようです。
       (あくまでも個人的な経験からの印象です。)
       なにはさておき
       開けてみたのですが、
       PB-110同様にシンプルでした。(110の方が
       石が斜め置きになってたりして格好良いですね。)
       石は二つだけで小さい方は110と同じ、大きい方は型番が
       HD61917 でした。恐らく CPU+ROM+RAM+LCDC ってとこでしょう。
       
 
  - 
       
       
PB-110
       誰でもすぐ使えるBASICとデータバンク機能。(11000円)
        
  - 
       カシオのけっこうよく売れてる入門機PB-100シリーズの比較的
       後期バージョンです。初代 PB-100 との違いは BEEP 音が鳴る
       ことと、データベース機能(ってゆーかサーチ機能つきエディタ
       って言った方がいいかも。)がついたことと、若干の BASIC の差異
       程度、ようはマイナーチェンジです。
       この系列にはぼくの知る限り PB-100, PB-100F, PB-110, PB-120 が
       あるのですが、初代からPB-110まで(最新の PB-120を除いて)
       20年近くほとんど同じです。
       こりゃぁ、すごいです。いろんな意味で。
       メモリは
       544ステップ(バイト)のプログラムエリア+
       26個の変数(実数or7文字の文字列)+1個の30文字の文字専用変数
       だけです。これも20年間変わらずです。
       (ちなみに最新のPB-120だけは8KBくらいあるみたいです、メモリ。)
       驚くべきことに PB-100 シリーズには増設メモリが用意されていて、
       これを装着するとプログラムエリアが
       1KBも増えます。
       中身はどんな作りなのだろう、と気になって
       調べて見た
       のですが、石らしい石は2つだけしかありません。多分2つセットで
       CPU+LCDドライバ+ROM+RAM なんでしょう。それぞれが個別部品の
       シャープとはずいぶん違う設計思想です。
       
       
 
  - 
       
       
PB-300
        
  - 
       PB-100 の
       プリンタ内蔵/メモリ増強版ポケコンが、
       このPB-300です。
       プリンタを内蔵した分、本体が大きくなってしまったので
       キーボードが通常の斜め配列
       になっています。偉い!
       メモリは1568ステップ(≒バイト)で、
       要するに PB-100 + 拡張メモリ(OR-1)相当です。
       その他は完全に PB-100 と同じと思って間違いないです。
       変なBASIC、ブザなし、12桁画面、
       薄いブルーとシルバーのカラー、
       などなど本当に PB-100 をそのまま大きくした感じです。
       なお、計算機部の電源はリチウム電池(CR-2032)ですが、
       さすがにプリンタ部の駆動は無理なのでニカド電池が内蔵されています。
       (ですが、このニカド電池、完全にプリンタ専用なので、計算機を
       使いたいならリチウム電池が必要です。)
       もし中古で手に入れたりした場合は、最初に充電しとかないとプリンタは
       動きませんから注意しましょう。
       ぼくは平成12年11月に入手しました。
        
  - 
       
       
FX-602P
       文字表示もできるポケット関数コンピュータ(29500円)
        
  - 
       これは何と(!)拾い物です。'94年ころ東工大のゴミ捨て場で
       拾いました。あまりにもマニアックな電卓で非常に独特の
       プログラム言語を使用します。拾い物なので当然マニュアルは
       ないのですが二日間くらいひたすらいじりまくって『数当てゲーム』と
       『10進→2進変換』程度は作れるようになりました。今思っても
       我ながらすごいです。結局後に当時研究生として松尾研に来ていた
       前田さんという方からマニュアルを借りてコピーしたのですが
       非常に濃いマシンです。
       助手の稲葉さん
       も実は持っていて、絶賛する程の計算機です。BASICで育ったぼくには
       使いづらいだけなのですが、あるレベルまで使いこなせるようになると
       もう手放せなくなるくらい良い計算機らしいです。
	
	[参考: 開けたとこ] 中央のuPD444 というのは
	4K の SRAM ぽくて、その両隣の日立の石は不明。誰か知ってたら教えて
	ください。
        
  - 
       
       
FX-702P
        
  - 
       シャープの出した世界初の本格ポケコン
       PC-1211
       に対抗して出した(と思われる)
       カシオ最初のポケコンがこの FX-702P です。
       内面的には比較的まともな BASIC でプログラムが組めながら、
       外見的には
       まさかのABC配列
       を持つことはプログラム関数電卓の
       直系の子孫であることの証、まさにポケコン界の始祖鳥的存在です。
       とりあえず開けてみました。ジャンパが
       飛びかい石もいっぱいですね。すげぇ。
       
 
  - 
       
       
FX-860P
       プロの要望に応える116種類の演算プログラムを搭載!!
       (Sep.,'87(?) / 24800円)
        
  - 
       RAM32KB の豪華マシンです。
       例によって開けてみました。
       メモリが乗りそうな
       空き地パタンがありますが、シルクからみて ROM ようっぽいです。
       まんなかの HD62002 ってのが CPU でしょうか?
       だれか知ってたら教えて下さい。
       
 
  - 
       
       
PB-1000
       超えてるポケットコンピュータ。(39800円)
        
  - 
       平成11年春、
       
       松尾研助手の稲葉さん
       にとうとういただきました。
       本当にありがとうございます。>稲葉さん。
       PB-1000 は
       (本体を開かなければ)一瞬最近の
       H/PC と見まごうばかりの
       スタイリッシュなシルバーボディのポケコンです。(ちなみに本当に
       金属です。)
       
       開け方はかなり意表を突いています
       (motion jpeg AVI 350KB)
       
       。
       このタイプの常識的な開け方と逆です。
       (閉じているとき)
       格好良い
       だけではありません。ハードウェアのスペックもかなりいっちゃっています。
       32桁x4行フルグラフィックスの LCD 画面、RTC、タッチスクリーンなど
       贅沢三昧です。シャープのPC-1600Kに十分
       (とまではいかないかも?)対抗できます。ソフトウェア的にも当時の
       カシオとしては例外的に機械語が使えます。
       しかも嬉しいアセンブラ標準搭載です。
       ちなみに CPU は日立製の HD61700 というものです。この石は
       FX-870 系ポケコン(FX-870P,VX-3/4)でも使われました。
        
  - 
       
       
VX-4
        
  - 
       シャープが PC-G シリーズならカシオは VX シリーズ。そう、
       これはカシオの学校ポケコンです。
       ベースは FX-870P で、
       HD61700 マシンです。標準 RAM が
       8KB というのが少し寂しいですが(ちなみに最大は40KB)、
       32桁x4行フルグラフィックス LCD、
       ファイル管理、CASL,C各インタープリタなどなど結構良さげな計算機です。
       ただ、ショッキングなことに 32x4 文字の LCD 画面、ドットに直すと
       191x32なのです。そう、横幅がなぜか常識的に
       1ドット足りないのです。
       確かに文字は横5dot,文字間
       1dot だから植木算的にぴったりなんですけど、
       そういう問題じゃないでしょう…。
       シャープの PC-G シリーズと同じ単3電池4本駆動なためボディは見かけ以上に
       巨大ですが、PC-G シリーズよりはコンパクトにまとめられています。
       個人的には PC-G シリーズより格好良いし画面広いし(G850(S)除く)、
       キーボードがプラスチックで打ちやすいし(G815など一部機種除く)、
       好感が持てます。ただし全般的に PC-G シリーズより遅い感じがします。
       VX-4の後、カシオは(恐らく)最後の学校ポケコン
       Z-1
       を世に送り出します。
       Z-1
       は 8086 ポケコンで、一般向けには FX-890P として売られました。
       
       そうそう、本題からは少しはずれますが、先日(平成12年9月)
       
       某Yahooオークションで VX-4 が売りに出されていた
       のですが、そこでの
       商品説明でこのページの記述がもののみごとに
       パクられていました。
       見てくれたのは嬉しいし、勝手に引用するのも構わないんですが、
       一言の注意書きも無しであたかも自分が書いた文章であるかの
       ようにパクられるってのは
       さすがに良い気持ちしませんね。
       ぷんぷん。あ、そんなわけであれ売ってたのぼくじゃないですよ。
       >落札された方。
        
  - 
       
       
Z-1(1991)
        
  - 
       カシオ最後(平成12年現在)のポケコン
       FX-890P/Z-1 です。
       細かいこというと本当の最後は Z-1GR のような気がしなくも
       ないのですが、無印とGRの違いについては知りません。知ってたら
       メイル下さい。
       FX-890P は一般市場向け、Z-1 は教育市場向け(学校ポケコン)なのですが、
       まぁ、だいたい同じです。
       890P はメモリが64KB(最大128KB)ありますが、
       Z-1 は32KB(最大96KB)です。
       なおこの二つはほぼ同時発売なのですが、
       Z-1 の方が微妙に先行していたようです。
       さて、その特徴ですが、
       FX-890P/Z-1 はなんと、
       日本で唯一の16bitポケコン
       です。(ちっと安直って気もしますが)、8086 コンパチの石(80L188B)が
       積まれています。
       メモリは標準32KB(最大64KB)、嬉しい8086アセンブラ標準装備です。
       ついでに(?) C と CASL のインタープリタ処理系もついてます。
       工業デザイン的にもなかなか今っぽいというか格好良いです。じっくり
       ながめるとVX-4と似ているのですが、雰囲気はずいぶん
       違います。ボディもオールプラスチックになってしまいましたが
       チープな印象は受けません。また、VX-4の
       植木算の悪夢はきちんと改善されていて画面ドット数は 192x32 に
       なっています。うん、よかったよかった。でも気のせいかコントラストが
       低く VX-4 より少しだけ画面が見づらく感じます。
       ま、いろいろありますが、なにはともあれ
       カシオポケコン
       有終の美
       ってことにしておきましょう。
       
       ちなみにぼくは平成12年9月、発売より9年遅れで入手しました。
        
外へのリンク (link to outer web pages)
  - 
       フリーソフトウエア・フルパワー全開ページ
       
 
  - COR.と聞いてピンときた人なら説明不要でしょう。oga 様の
       ポケコン、ザウルス、X68などのフリーソフトリンクを主とした
       web ページです。
  
 - 水野さんの
       
       ポケコンのお部屋
       
       
 
  - 改造、ハード制作、フリーウェア、リンク集など一とおり揃っています。
       ポケコン野郎の方はぜひ一度どうぞ。
  
 - 
       上野さんのホームページ
       
       
 
  - ポケコンだけじゃないのですが、ポケコンもすごいです。けっこう
       ぼくとオーバーラップしている部分が多いですねぇ。
       自作フリーソフトも置いてあります。ぼくと違ってきちんとアートな
       デザインができる方です。
 
 ©
こばやしひろゆき