PROITERESの計算機システム

overview

PROITERES は 2 つの主計算機が TCP/IP ネットワークを構成する。 以下は全体のブロック図。

hosts

運用(予定)ホストは衛星に搭載するホスト2機と地上バックアップ2機の 合計4機で、計算機としては同一の機種を用いる。 また、軌道上のOBC2機(geosaber / geocaliber)とできるだけ同じ設定にした バックアップ2機(geosword / geospear)を地上で運用する。これは 重要なコマンド実行やプログラムの変更前のシミュレーションを行う ためのものである。 なお、geosword は放射線被爆を体験した個体で、開発でもず いぶんいじられたものである。購入時期も他の 3 つより 1 年くらい古い。

hardware

Silicon Linux 社製の CAT709 + EB709 を用いる。I/O まわりを使いやすく するために、さらに自作拡張ボード ELIOT+ (Extensible Logic (and analog) I/O Terminal +) を 取り付ける。
ストレージは内蔵のものだけでは Debian GNU/Linux を動かすのにとても 足りないので、CF スロットに 4 GB の CF カードを挿す。

networks and interfaces

• PROITERES のネットワークは「SATNET0」と「SATNET1」の 2 つ。 これらが 2 つのホストを繋ぐことで冗長性を確保する。
• SATNET0
  • 192.168.0.0/24
  • プライマリネットワークとして機能。
  • 物理層として Ethernet (OS から eth0 として見えるやつ) を使用。
• SATNET1
  • 192.168.1.0/24
  • セカンダリ(バックアップ)ネットワークとして機能(原則として SATNET0 が死んだときにのみ使われる(はず))。
  • 物理層として RS-232 を PPP で使用。
• SATNET0, SATNET1 は衛星内の閉じたネットワークとし、 the Internet へは ルーティングしないつもり(残念! PROITERES 2 号機に期待)。
• ルーティングの設定は quagga に RIP をやってもらうつもり。

reference(s)

• 小林: 「小型衛星開発における低コスト・高信頼の自律ロボットアーキテクチャ」, 電気学会 産業システム情報化研究会 (2009/3/5) (注: この論文中の図は古いので現在の状況と異なる部分があります。)