イノベーションを生み出す 共創・共感のデザイン思考 NEDO特別講座 ロボットサービス・ビジネススクール 学校法人常翔学園 大阪工業大学
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89図9 図7はその施策の一例で、図8に示す5分野8項目のロボット介護機器の開発を行ってきた。図11は開発されたロボット群の一例である。安全性を考え、設計品質としては世界に誇れる介護ロボットが生み出されてきたと考える。介護現場に持ち込むと総じて評価は良いが、実証期間が過ぎると部屋の隅に置かれて、日常的に活用されることが少ないのが実情である。その理由は何であるのか。それをしっかり分析しない限り、ロボット介護機器によるライフスタイルのイノベーションを創出することは難しい。国の活動は、基本的に研究開発の視点が強く、事業創出は企業マターになる。国が進めたプロジェクトの基本は図9に示すロボット介護機器開発のV字モデル開発のプロトコルの構築であった。

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