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新着情報

ナノ材料マイクロデバイス研究センター

N-station

本センターに米国から短期留学生Zak Bennett君を受け入れ

2006年7月12日 (水)

センターに米国からの短期留学生を受け入れ

Zak Bennett (Zachary Louis Bennett) 君は米国オクラホマ州のTulsa大学2年生.夏休みを利用して,米国とともにナノテク先進国である日本でナノテクの研究に取り組み,将来この分野で国際的に活躍できる研究者を育てることを目的としたNanoJapanプロジェクトの参加メンバーのひとりとして,来日しました.
このNanoJapanプロジェクトは米国の科学研究予算であるNational Science Foundation (NSF) の補助をうけ,米国テキサス州のライス大学のKono教授を中心に進められています.今回が初年度に当たり,全米の大学1・2年生を対象に16名が選ばれ,日本各地の大学でナノテクの研究を体験するとともに,日本の文化・語学の研修にも励んでいます.このNanoJapanプログラムの受け入れ校として,関西では本学と大阪大学とが選ばれ,1名ずつ学生を受け入れています.
プロジェクトの日本での開始は5月27日.東京で3週間,日本語および日本での生活に関する研修の後,6月18日に大阪へ移動.翌日から本学での指導教授である電気電子システム工学科井上・佐々両教授の指導を受け,ナノ材料マイクロデバイス研究センター(旧新材料研究センター)で「InAs系バリスティック整流素子の開発」というテーマで全く新しいナノスケール半導体デバイスの研究に取り組んでいます.Zak君のTulsa大学での所属学科はDepartment of Chemistry and Computer scienceで化学を専攻していますが,半導体の分野にも大変興味を持ち,クリーンルームでの作業にも熱心に取り組んでいます.
こうした慣れない土地で,全く新しい分野の研究をZak君に直接指導してくれているのは,井上教授の研究室で今年から大学院博士後期課程に進んだ小山政俊君.得意な英会話で研究だけでなく,日常生活の指導も担当してくれています.先日は,Zak君を奈良に案内してくれたそうで,その一こまがこの写真です.
Zak君の本学での生活は8月6日まで続き,翌7日には成田から帰国,ライス大学で研修成果発表会を行った後,テキサスの両親のもとに帰省.ゆっくりする間もなく,8月末に始まる新学期に向け大学に向かう予定だそうです.普段はナノ材料マイクロデバイス研究センターで活動していますが,留学生のための日本語授業を受講し,夕食は学生食堂を利用することも多いそうです.見かけたら気軽に声をかけて下さい.

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