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新着情報

ナノ材料マイクロデバイス研究センター

N-station

スプリングサイエンスキャンプを実施

2011年4月2日 (土)

 3月28日(月)から3月30日(水)にわたり,高校生のための先進的科学技術体験プログラム・スプリングサイエンスキャンプ2010をナノ材料マイクロデバイス研究センターで実施しました.このプログラムは科学技術振興機構の主催で毎年開催され,当センターがお引き受けするのは今年で3年目となります.先進的な研究テーマに取り組んでいる大学・研究機関・企業の研究所などを会場として,高校生が実験・実習を主体とした科学技術プログラムを体験することを目的としています.
 当センターで開催した「ナノテクを使ったカラフル太陽電池の作製」には全国から40名を超える応募が集まり,その中から12名を選んで受け入れました(3月11日の東日本大震災の関係で3名の方は参加を辞退され,実際の受講生は9名でした).また,アドバイザーの先生や引率等を務める先生に加え主催である科学技術振興機構からの見学2名を加えた4名も参加されました.
実習では,色素増感太陽電池とよばれる新しいタイプの太陽電池の作製をとおして原理や作製プロセスを体験し,ナノ構造がどのように利用されているか,作製方法や原料の違いがどのような違いをもたらすのかなどを学びました.また,これからのものづくりに要求される,エネルギー・環境問題との関わりについても勉強しました.
 最終日には実習の成果をまとめ,淀ビスタで成果発表会を行いましたが,それぞれが工夫をこらした素晴らしい発表を行ってくれました.最後は修了証の授与が行われ,3日間にわたるプログラムを終了しました.
 参加された生徒さんにとり,このプログラムが特別な経験となり将来への糧となること,また「理科離れ」の対策に多少なりとも役立つことを担当者一同,切に願っています.
 このプログラムの実施に当たっては,多くの学部生・大学院生の献身的な協力を頂きました.また,学長・井上先生や工学部長・川田先生には,ご多忙にも拘らず会場へお越し頂きました.関係者各位に心より感謝致します.
(今回,震災により辞退された方にも実習で使用したテキストや実習に関する資材をお届けする準備も進めています.)


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集合写真