館長ブログ

2018/05/16

「被爆ピアノ平和コンサート inチャリウッド」

 513日(日)に常翔ホールでは「被爆ピアノ平和コンサート チャリウッド2018」という催し物を開催しました。被爆ピアノとは、194586日、広島に投下された原子爆弾の爆心地より約3km以内で爆風、熱線、放射能等の被害を受けたピアノの事を指します。今回は、広島の調律師で被爆2世である矢川光則さんが所有する、昭和7年製造「ヤマハ アップライトピアノ」を常翔ホールに招致し、平和コンサートを開催しました。また、このピアノが題材となった絵本「ヒロシマのピアノ」(指田和子・文/坪谷令子・絵)原画展も3階ホワイエで同時開催しました。P1060511.jpg

当日は、雨にもかかわらず多数の皆さんに原画展とコンサートにおいでいただきました。コンサートの第Ⅰ部はチェロの独奏から始まり、続いて関西で活躍する声楽家によって、懐かしい日本の名曲から最近の日本の歌までが披露されました。そして、第Ⅱ部では毎日放送ラジオ番組「Naotoな音」の公開録音
(出演:バイオリニストNaotoさん&シンガーソングライター
さかいゆう さん)があり、素敵なトークと素晴らしい演奏を聴くことができました。
                                                  
第Ⅰ部はクラシック、第Ⅱ部はポップスということで、お客様には1度に2種類の素敵な音楽をお楽しみいただけたのではないでしょうか。特にそれぞれのプログラムの中には「平和」をテーマとした曲が組み込まれ、演奏者とお客様とで「いのちを大切に思う」「平和を祈る」気持ちを共有できたと思います。また、全体のプログラムが終了した後で「被爆ピアノとのふれあいの時間」を持ったところ、多数の方がホールに残られピアノと触れ合っていただけたことも嬉しいことでした。
今回の企画に対して、ご協力いただいた皆様に心から感謝申し上げます。