Abstract

No. タイトル/要約
1 A Cognitive Approach to English Vocabulary Learning―Making Sense: Meaning into Meaningfulness―
認知意味論の諸原理を応用して語彙の意味を分析し、日英語の意味と重なりのずれを明らかにすることによって、英語の語彙学習に役立てようとしたもの。本研究では、まず、認知意味論における主要概念であるプロトタイプ、コアミーニング、イメージスキーマ、メタファーなどを記述のための装置として、英単語の意味の語彙内構造、および語彙間構造を分析し、さらに日本語との比較を行った。次に、英語母語話者が語彙の意味をどのように捉えているのかを明らかにするために20名に対してアンケート調査を行い、同義語のニュアンスの違いや認知カテゴリー、イディオムにまつわるイメージなどについて、我々日本人と微妙に意味の捉え方が異なる点を明らかにした。最後にこのようなアプローチの英吾教育への応用の可能性について、学習者の問題点を臨床的に分析し、解決の糸口を開き、さらに創造的な言語使用へとつなげていく方向性を示した。
2 英語冠詞運用の認知的考察
言語使用を人間の主体的な意味付けの営みであるとする認知言語学的な観点から、冠詞の運用原理を明らかにしたもの。本稿では、まず、文法的な側面から定冠詞と不定冠詞が二項対立的なものでないことを指摘した上で、定冠詞と不定冠詞がそれぞれ異なる認識レベルで運用されているという仮定に基づく、「冠詞選択の階層的プロセスモデル」を提示した。次に、意味的な側面から不定冠詞、ゼロ冠詞、無冠詞を司る原理を「境界性」に、定冠詞を司る原理を「認知フレーム」に求め、事例研究において各々の原理が冠詞運用の認知的な動機付けとしてどのように働いているのかを考察した。最後に本研究から冠詞の学習指導上示唆できる点として、主体的な意味付けの重視、およびコミュニケーション上の配慮の二点について論じた。結論として、冠詞を名詞の添え物のようにみるのではなく、むしろ冠詞によって話者の対象の存在様態の把握の仕方や発話状況の捉え方が積極的に表されるという発想を持つことによって、冠詞をコミュニケーションの中で主体的に運用する能力を身につける可能性が開かれることを示した。
3 洋画セリフコーパスの作成と口語英語研究
「洋画セリフコーパス」を構築して、口語英語の特質を研究し、英語教育に活用する方法について述べたもの。本稿では、まず、映画のセリフを口語英語のデータとして使用することの妥当性を論じた上で、プログラム言語Perlを用いてテキスト処理を施し、映画のシナリオからセリフコーパスを作成する方法、および各種検索プログラムの仕様を提示した。次に、作成したサンプルコーパス(約11万語)を用いた実証的研究例として、日本人学習者の発話に見られる語用論的問題点を検証した。結論として、「洋画セリフコーパス」は実践的なコミュニケーション能力を育成するための言語材料として有効なリソースとなり得ることが示された。教師は実際の発話状況に応じた口語英語表現を随時取り出すことが出来る。また口語英語の研究成果はオーラルイングリッシュの学習指導、特にスピーキングの指導に活かしてゆくことが求められる。さらに発展的な課題としてマルチメディアを使った視聴覚教材の開発へとつなげてゆくことが考えられる。
4 Do Snakes Crawl or Creep?
日本語の「はう」にあたる crawl と creep を例に 1.字書記述の比較、2. 母語話者の語感調査、3.コーパスの分析の三側面から用例を比較考察することによって類義語の使い分けの背後にある意味的要因を探る方法を提示したもの。本稿では、まず、字書記述の比較では多くの辞書が crawl と creep の使い分けの基準として「手足の有無」を挙げているが、この記述が必ずしも妥当ではないことを指摘した。次に、筆者が修士論文研究の一部として20名の母語話者に対して行った語感調査の分析に基づいて、crawl に比べて creep には「密やかさ」や「おぞましさ」といった主観的な感覚を強く伴っているらしいことを示唆した。最後に、このことを実証するためにコーパス(COBUILD-direct)を用いて用例を検索し、コロケーションの分析を行った。結論として、 crawl と creep の意味と用法の相違点について以下の3点が明らかになった。(1) crawl と creep は低くうつ伏せの姿勢でゆっくり進むという意味において共通しており、手足の有無に関わらずいずれも用いられる。(2) ただし動物の場合には胴体が長く手足の無いものまたは小さい足を多くもつものが地面を這う動作を表す場合には crawl を用いることが多い。(3) crawl が身体的な動作自体に焦点があるのに対して、 creep はその動きにともなう密やかさや、ひいては恐怖感といった主観的な感覚に焦点がある。また本研究によって語の意味用法を理解する上で学習者にとって必要な情報を引き出すための有効な手法が示された。
5 コーパスを活用した口語英語教育研究―映画セリフデータベースの構築とその英語教育への応用―
コーパスを口語英語の研究と教育に応用する方法を示したもの。これまでコミュニケーションの研究は主として社会言語学の領域で発展してきたが、話し言葉の特性を体系的に組み込んだ口語英語教育というものはまだ実現していない。そこで本研究では、これまでややもすると周縁的に取り扱われてきた口語英語の構造及び機能的特性を、コーパスを用いて実証的に検証し、それを教授法ならびに教材に取り入れることによって、学習者の英語運用能力の育成に役立てることを企てた。第1章は本研究の理論的枠組みである。話し言葉は時間と共に進行し、書き言葉のように前もってプランニングする猶予がない。(発話産出の認知的制約)また、話し言葉は常に発話場面と共にあり、状況文脈への依存度が高い。(発話の状況依存性)本研究ではこの2点に着目して、口語英語の構造的特徴を機能の面から整理した。これにより本研究の方向性として、学習者の発話産出に伴う認知的負担を軽減して文のレベルを超える、まとまった発話産出を可能にするとともに、状況に応じた自然な発話を促す方法を追求すべきであるということが明らかになる。この目的のためには、豊富な用例を引き出すことができ、定型的なパターンを検索できるという点で、コーパスを利用することが適当であり、また発話場面密着性という点で、口語英語の素材としては映画のセリフを利用することが有効であると考えた。第2章では、本研究で作成した映画セリフデータベース(100万語)の内容とテキスト処理の方法、および各種検索プログラムについて解説した。第3章、第4章は、それぞれ映画セリフデータベースの研究利用、ならびに教育利用の実践例を示すものである。第3章では、映画セリフデータベースから抽出した語彙データを1.Brown Corpus (100万語の書き言葉英語のコーパス)、2.ロングマン英々辞典から抽出した語彙、3.大学英語教育学会が作成したJACET4000語などと比較し、話し言葉と書き言葉の語彙の使用頻度の差異や、学校教育の中であまりとり入れられていない口語英語の語彙を調べた。この他に事例研究として、口語英語に特徴的な語彙や表現の使われ方について発話状況との関連に着目して調べた。これらの試みから英語教育へ応用するための研究リソースとしてのコーパス利用の有効性が示された。第4章では、まず本研究が拠り所とする「言語活動に基づく教授法(Task-based Language Teaching)」の理論的枠組みに触れた上で、具体的な教材展開を体系的シラバス、場面的シラバスという形で示した。第5章では本研究の成果をまとめるとともに、本研究が示した方法がどのような理念のもとに実践されるべきかについて展望を述べた。
6 実践的コミュニケーション能力の育成と言語文化教育―Task-based Language Teaching の導入と展開―
言語文化教育の視点から「コミュニケーション能力」を言語の3機能(認識機能・伝達機能・関係機能)の連関の中に位置付けた上で、その育成の具体的な方法としてTask-based Language Teachingを支持する理論的根拠と、日本の英語教育に導入するにあたっての留意点ならびに適用案を示した。
7 映画セリフデータベース検索システム―ASPによるWeb教材開発―
英語研究および英語学習のツールとして開発した「映画セリフデータベース検索システム」の概要を述べたものである。映画を教材として英語教育に利用することへの関心が高まりつつある。厳密に言えば、映画のセリフは純然たる話し言葉のデータではないが、発話場面に密着した口語英語の構造や機能を学ぶ上で有益なリソースとなり得る。データベースは現代アメリカ映画のシナリオ11本分のセリフ(総語数111,151語)からなり、検索システムはキーワードを含むセリフを5種類の出力形式(1. セリフ単位表示 2. 文単位表示 3. KWIC形式表示 4. 会話形式表示 5. コロケーション検索)で表示させることができる。「映画セリフデータベース検索システム」はVBScriptを用いて開発したASP仕様のプログラムで、インターネット上で動作する。このシステムを利用して、学習者は自ら口語英語の様々な側面について探索し、発見しながら学ぶことができる。すなわち、「映画セリフデータベース検索システム」は、自律学習を促進する、発見型の自主学習教材であるといえる。現時点での機能は文字情報のみの検索に限られているが、今後の課題として、マルチメディアコンテンツとの同期化を図ることによって、さらに機能を拡張していくことが望まれる。
8 A Corpus-based Approach to Teaching Spoken English: Movie Line Database Search System
(5) の英語要約論文
9 専門分野別英語教育のためのジャンルコーパス作成の試み―XMLによるタグ付与と検索プログラム―
ESP(専門分野別英語)教育への応用に向けた、ジャンルコーパス作成の試みを紹介するものである。専門分野におけるテキストには、語彙・文法レベルの特徴に加えて、文章構造や文体に分野固有の特徴が認められる。したがって、専門分野における英語運用能力を育成するためには、これらのジャンル特性を、学習者に効率的に習得させる教育方法の開発が望まれる。本研究では、レトリック構造タグを付与したジャンルコーパスのサンプルと、その検索プログラムを作成した。データは2001年度Fortuneランキング上位8社の年次報告におけるCEO's Messageである。これらのテキストから、Swales(1990)の枠組に基づいてレトリック構造を抽出し、XML(eXtensible Markup Language)によるタグを付与した。また、タグを付与したデータは、ブラウザ上でレトリック構造が一目でわかるように、表形式で表示されるスタイルシート(XSL)を作成した。さらに、XMLによってタグ付けされた文書データベースから、キーワードないしキーフレーズを含む個所を、レトリック構造の情報と共に表示させるシステムを開発した。この検索プログラムによって、ある語句や表現が、ジャンルテキストのレトリック構造のどの部分で用いられているのかを検証することができる。今後このシステムは、e-learning用教材として発展させていくことが期待される。なお本研究は、2003年度松下視聴覚財団の研究助成を受けて行なわれたものである。
10 ESP教材の開発とクラス運営法の構築にむけて
「ビジネス英語」の授業を例に、ESP教授法に基づく授業構築法の一端を紹介したもの。授業はPhase1(Consciousness Raising)、Phase2(Strategy Building)、Phase3(Autonomous Performance)の3つのフェーズから構成され、それぞれタスク中心の学習を行う。Phase1では、ジャンル分析の考え方に基づいて、ビジネスレターをPAIL(Purpose, Audience, Information, Language)の観点から分析する能力を身につけさせ、Phase2では、Phase1で学習したことを基に、効果的なビジネスレターを書く方略を考えながら、実際にレターを書く作業を行う。Phase3では、ビジネスレターの内容(販売促進や自己の売り込み)に基づくビジネス・インタヴューを通して、自律的に英語を運用する力を育成する。
11 The Discourse Historical Approachの方法論
The Discourse-historical Approachは、ウィーン大学言語学科教授のRuth Wodakが主唱する理論で、Critical Discourse Analysis(以下CDA)の方法論のひとつである。Wodak and Meyer (2001) によれば、CDA自体は特定の方法論を指すものではなく、共通の目的意識をもつ学際的な研究の思潮と理解されるべきものであり、そこには様々なレベルの多様な方法論が存在する。CDAの共通の目的意識とは、社会的に差別を受けている人々の立場から、社会に内在する権力構造を明らかにすることであり、その権力構造を媒介する機能を担うものとして、ディスコースがとらえられている。したがってディスコースは、CDAの中心的な分析対象となるが、あくまでもディスコースの分析は手段であって目的ではなく、焦点となる個々の言語項目は、取り扱う問題に応じて選択される。本論では、Wodak(2001b)にもとづいて、The Discourse-historical Approachがどのようなレベルの問題を、何を分析対象として、どのように解明しようとするものなのかという点について解説を試みた。
12 パラレルコーパス検索ソフト
日・英の対訳テキストをデータとして、いずれの言語からでも語句の検索ができるプログラムを作成した。スクリプト(JScript)は、HTMLの中に埋め込まれているので、直接ブラウザから簡単に操作することができる。
13 英語教育におけるLearning Management Systemの導入事例
ラーニング・マネージメント・システム(LMS)は、e‐ラーニング環境を提供する総合的なソフトウェアであり、インターネットを通じて、授業支援および学習支援が行えるように設計されている。LMSの主な機能は、(1) 学習コンテンツの配信 (2) コミュニケーションツール (3) 成績管理 の3つである。これまでにもWebCTやBlackboardといった商用のLMSが存在したが、非常に高価であることや管理面での煩雑さなどの故に、導入は容易ではなかった。しかしながら、オープン・ソースの流れのおかげで、有料のLMSに勝るとも劣らない機能を持つLMSが、インターネット上で、無償で提供されるようになりつつある。中でも世界で注目を集め、広く使われているのが、Martin Dougiamas氏によって開発されたMoodleである。本稿では、LMSの機能について解説するとともに、大阪工業大学の英語教育におけるMoodleの導入事例を紹介している。
14 英文特許明細書コーパスの設計―XMLタグの付与と検索プログラムの作成―
英文特許明細書という分野のジャンル・コーパスの設計と、検索プログラムの仕様について述べたものである。技術文書であると同時に法律文書でもある特許明細書は、一般的に無味乾燥なイメージをともなっているかも知れない。しかし、その使命が審査官を納得させ、特許権を得ることであることを思えば、ある意味で特許明細書は,説得のための技術を駆使したレトリカルな文書であるともいえる。米国の一流企業の特許明細書ともなると、次はいったいどうなるのかと期待をふくらませながら読むという翻訳者すらいるといわれている。そのような優れた先例を集めてコーパス化し、そこから良質の表現形式を抽出することができれば、効果的な英文特許明細書を作成する上で極めて有効な手段になると思われる。
15 Movie Subtitle Corpus ―Limitations and Solutions―
映画英語教育学会関西支部の研究チームが企図した、1000万語規模の映画セリフコーパス作成プロジェクトの概要と、その教育利用上の可能性および課題についての述べたものである。研究を目的として、映画のセリフを収集し、コーパス化することはできても、それを不特定多数に頒布することは著作権法上問題がある。また、教育目的で著作物を複製することや、授業内で映画を放映することは、一定の範囲内で著作権法上も認められている(34条、35条)が、拡大解釈は差し控えなければならない。このような制約のもとで、今後学会として、教育上の映画の公正利用の在り方について、展望を示す必要がある。
16 理工系学生のための英語語彙リスト策定に向けた基礎資料
本資料は、理工系の大学生が、在学中に身につけるべき英語の語彙リストを目指して作成したものであり、基本理科用語(283語)と、一般学術語彙(570語)の計853語から成る。基本理科用語は、中学校理科の検定教科書から重要語を抽出したもので、「発信語彙」(和→英)と位置づける。つまり、中学校の理科で学んだ程度の内容を、英語で説明できることを目標とする。いっぽう一般学術語彙は、Coxhead (2000)のAcademic Word List (AWL)に基づくもので、こちらは「受信語彙」(英→和)と位置づける。AWLの570語は、学生が英米語圏の大学で学ぶ際の助けとなるように、様々な学術分野のテキストから抽出されたものであり、大学生として学術的な英語を理解する上で知っておくべき語彙であると考えられる。本語彙リストでは、それぞれの語に独自の例文と日本語訳を付け、されに、大学英語教育学会が作成した語彙リスト(JACET8000)の頻度レベル情報を付加した。
17 ESPと人間教育―「人材」育成を超えて―
ESP教育に当たって、実用的な技能の育成という従来の枠組みを超えて、言語文化教育としての人間教育的な側面を組み入れる必要があることを提言するものである。1991年の大学設置基準の大綱化以来、大学教育の実学志向が強まる中で、実用的な技能の育成を目的とするESPが英語教育関係者の注目を集めるようになった。しかし、もしESPが職業訓練ないし専門教育の一環として、実用性のみを追求するものであるならば、大学の教育課程において、広く英語教員がこれを行うべき根拠を失ってしまう。ESPを日本の大学の英語教育に定着させ、その発展を図るためにも、ESP理論のこれまでの受容過程を批判的に考察した上で、ESPの人間教育的側面を大学英語教育の目的論および目標論、さらには題材論の中に位置づける必要がある。
18 映画とグレイディッド・リーダーを組み合わせたESP授業―『アポロ13』を中心に
大阪工業大学での理工系学生を対象とする英語教育の実践に基づいて、映画とグレイディッド・リーダーを組み合わせた、コンテント・ベースのESP授業の展開を紹介したものである。現在のESPの教授理論では言語形式面に重点が置かれることが多いが、本実践では「理解可能なインプット」(Krashen 1982)を中心としてコミュニカティブなアプローチによるESP授業を展開することが可能であり、またそれが効果的であることを示した。
19 Implementing Content-based Instruction (ESP) in an EFL Course by Combining a Graded Reader with the Film Apollo 13 (research paper)
The purpose of this paper is to show how an “English Communication” course for university science and engineering students can incorporate content-based instruction (ESP) by combining an in-class graded reader with a film Apollo 13. It describes ways the graded reader/film combination blends the acquisition of language skills with language found in academic or professional settings, and how the language and content of the film can be “easified” to match ELL proficiency. Also, descriptions are provided of how the EFL instructor can leverage the content of the graded reader and the film to introduce comprehensible input (Krashen, 1982) through “realia” such as graphics, props, and diagrams, which reinforce the acquisition of language skills and academic language.
20 言語文化教育としてのESP―実用と教養の枠を超えて―
本論考では、ESPEnglish for Specific Purposes)を志す英語教員が、題材内容としてのコンテンツとどのように関わるべきかという問いかけを通して、日本の英語教育におけるESPの存続と発展の道を探る。ESPでは教材として専門領域に属する言語材料が用いられるため、題材内容について基本的に英語教員は関与しないという通念があり、授業の焦点は言語の形式面に置かれることになるが、本稿ではこの点について題材論の立場から批判し、新たな理論的枠組みの導入を提起する。
21 Finding Your Voice:  Introducing the Drama Method in the Classroom
In the foreign language classroom, students are required to learn the words and grammar of the target language. But as Hymes famously reports, students must also be able to meet the challenge of producing contextually appropriate speech. They must be able to make interpretations of what is being said not just by the words and what the words mean, but also by being able to take into account such information as tone of voice, facial expression, body movements, and so forth. This presentation will focus on the role context plays in the understanding of language and meaning by looking at film clips and behind the scenes accounts of how the actor (director) works to create context. Specifically, a discussion will be given of Lee Strasberg's creation of The Method, which he adopted from Stanslovsky's development of concrete methods or exercises that deal with the most difficult aspects of the actor's work such as imagination, emotion and inspiration. Strasberg furthered Stanislov's work to stress the need for the actor to be able to access affective memory (sense and emotional memory). These methods have direct relevance to the EFL/ESL classroom, if we consider that our conversations are alive with dramatic purpose and that the body-language context and cultural constructs play a vital role in the language socialization process. Demonstrations of how some of the techniques, for example the use of props and visuals, used in The Method can be used in the classroom to help students tap into their affective memory so that the words they use become more alive and colorful. These exercises are fun and engaging and can be used by all teachers at any level.
22 Psychodrama and Role play: Authenticating Experience in the Foreign Language Classroom
Two major problems for both foreign language teachers and students are: 1) typical teaching materials are off-the-shelf, and thus they are rarely meaningful in terms of real world experiences or the lives of learners; 2) many learners, particularly Japanese students, have difficulties in overcoming shyness when asked to speak out or express their feelings. These concerns are psychological or cultural and are highly relevant to foreign language acquisition. In order to address these issues, this paper proposes the use of psychodrama methods developed by Moreno (1889-1974). Moreno’s contribution to psychology is profound, particularly his ideas for dealing with social and psychological issues through action methods such as dialogue, encounter and role-play. Today, psychodrama and role-play are common techniques used by psychologists in clinical settings. Actors and directors also use these techniques to convey emotional content to an audience. Similarly, teachers can show how to make language learning more meaningful by showing clips from films, TV, and the theater which portray some of Moreno’s psychodrama techniques. This paper introduces Moreno’s psychodrama methods and establishes a rationale for using his techniques in classroom settings by focusing on role playing as a means to authenticate communication.
23 Encouraging L2 Science Majors to Talk Using L1 Readers
This pilot study attempted to examine whether repetitive input and output with L1 readers can help university science majors improve their speaking skill. The experimental group (14 science majors) had ten 90-minute classes where they read and listened to Oxford Reading Tree, followed by a series of practice including shadowing, repeating, reading aloud, and a book talk/retelling the story. Three types of on-line tests-Progress, Versant, and OPIc -were also conducted before and after the treatment, and their results were compared with those of the control group (4 science majors). Despite the limited time period, most students in the experimental group showed improvements in several elements measured by the tests mentioned above while the control group failed to maintain their original level.