お知らせ
2023.09.09
センター構成員が令和5年電気学会 基礎・材料・共通部門大会で特別賞(論文賞)を受賞しました.
  • 授賞式の様子
  • クリスタル盾
  • 表彰状(和田先生)

センター構成員でナノ材料マイクロデバイス研究センターの和田教授,電子情報システム工学科の小池教授,工学研究科 電気電子・機械工学専攻 博士前期課程2年生の扶川さんらが執筆した論文に対して「令和5年度 電気学会 基礎・材料・共通部門特別賞 (論文賞)」が授与されました.

受賞論文
「MOD 法によるNb, Ta添加VO2 薄膜における相転移温度の低温化」(電気学会論文誌A(基礎・材料・共通部門誌)Vol.142 No.5 pp.221-228, 2022)

受賞者
和田英男1),扶川泰斗1),小池一歩1),豊田和晃1),河原正美2)
1) 大阪工業大学,2) (株)高純度化学研究所

受賞日
2023年9月8日

著者らは,NbおよびTaを添加したVO2薄膜を金属有機化合物分解法 (MOD法) によりR面サファイア基板上に成膜し,サーモクロミック特性における相転移温度の低温化について検証しました.その結果,1~3mol% の添加量に対し,Nb添加では62~38℃,Ta添加では58~48℃の相転移温度を示し,VO2薄膜を用いた赤外線スマートウィンドウとしては,最高レベルのサーモクロミック特性であることを明らかにしました.

このことから,電気学会論文誌A(共通英文論文誌も含む)への基礎・材料・共通部門に関する電気学術の進歩向上に貢献する優秀な論文の執筆と評価され,表彰されました.