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学生フォーミュラプロジェクトが「第19回学生フォーミュラ 日本大会2021」の公式記録会に出場しました

2021.11.10

  • スキッドパッドで自慢のコーナリング性能を魅せる本学のマシン スキッドパッドで自慢のコーナリング性能を魅せる本学のマシン
  • エンデュランスは直線やS字コーナーなど複合的なコース設定 エンデュランスは直線やS字コーナーなど複合的なコース設定
  • 「TEAM REGALIA」のメンバーら 「TEAM REGALIA」のメンバーら

 10月30日、静岡県袋井市のエコパ(小笠山総合運動公園)で開催された「第19回学生フォーミュラ日本大会2021」公式記録会に本学学生フォーミュラプロジェクト「OIT RACING TEAM REGALIA」が出場しました。例年は、コストやデザイン(設計)、製造販売に関するプレゼンテーションを評価する「静的審査」と、マシンの走行タイムや燃費効率などを評価する「動的審査」の合計得点を競いますが、今年度は新型コロナウイルス感染症対策として、9月上旬にオンラインによる「静的審査」で順位が決定。10月30日に「動的審査」とほぼ同内容の公式記録会が実施されました。
 
 静的審査では、出場チームが「新しく車両を開発する」という仮想のシチュエーションで、審査員が「開発車両を量産する企業の担当者」という立場で行われたプレゼンテーション審査、実際に組み立てたマシンの開発などにかかったコスト審査、車両に対する工夫や採用された技術のデザイン(設計)審査の3項目で行われました。今年の本学チームは特にプレゼンテーションを重点的にトレーニング。フードデリバリーサービスと公道カート事業をフォーミュラカーと掛け合わせて、入念に練ったビジネスプランを発表しました。その結果、出場した全61チーム中でプレゼンテーションが18位、コストが27位、デザイン(設計)が25位で総合順位は40位でした。
 
 動的審査の代替である公式記録会では、新たな改良を加えた車両で臨みました。エンジンをスズキ株式会社製4気筒600ccから、川崎重工業株式会社製単気筒450ccに排気量ダウン。約30kgの軽量化を行い、ホイールを13インチから10インチにインチダウンさせることでヨー慣性モーメントを低く抑えて、コーナリング性能を向上させました。直線0-75mの加速性能を競う「アクセラレーション」では5.625秒、直線・ターン・スラローム・シケインなどによる約800mのコースを2周走行する「オートクロス」は、62.847秒とまずまずの記録でした。8の字コースによるコーナリング性能を競う「スキッドパッド」は5.033秒で、直線・ターン・スラローム・シケインなどによる周回路を20周(1周1km)走行する(今年度は競技短縮のため10周・10kmに変更)「エンデュランス」では1周あたりの平均タイムが68.64秒と本学史上最速のタイムをマークしました。審査ではありませんでしたが、実際の車両開発では確かな手応えを感じる結果となりました。

 1年間チームを率いてきた竹内駿さん(機械工学科3年)は「2年前、途中リタイアで涙を流す先輩の姿を見たので、完走することができてホッとしています。順位を押し上げるには静的審査の精度を上げていく必要があるので、そこが次年度に向けての課題です」と、後輩たちに想いを託しました。

学生フォーミュラプロジェクト「OIT RACING TEAM REGALIA」指導教員
・機械工学科 桑原一成 教授