大阪工業大学工学部機械工学科 | マイクロ流体力学研究室



研究内容

マイクロメータサイズの微小な流路を通過する流体は, 通常サイズの流路を通過する流体とは異なる特徴的な挙動を示します. この特徴を活かすことで, 乱流の抑制やエネルギー効率の向上などが期待できます. 一方で, 粘性の影響増大や気泡の混入などの解決しなければならない問題点も数多く存在します. 本研究室では, 各種微細加工技術や光学顕微鏡などを用いてマイクロ流体の利点・欠点を学術的に理解し, 既存の問題の解決や社会に役立つ新たなデバイスの開発を目指して日々研究を行っています.

非接触型ピンセットの開発

従来の物理的なピンセットに替わるマイクロ流体を応用した低侵襲なピンセットの開発を目指しています.

微細表面構造が濡れ性に及ぼす影響の調査

濡れ性は接触面固有の性質であるとともに, 接触面の表面構造にも大きな影響を受けることが分かっています. 微細加工技術を応用して表面構造を制御し, 本来は物性値である濡れ性を制御することを目的に,微細表面構造が濡れ性に及ぼす影響の調査しています.

微細表面構造による滑走抵抗軽減メカニズムの解明

スキー板の滑走面に施されている表面形状の有効性について調査しています.

細胞培養支援デバイスの開発

より高品質・高安定な細胞培養を実現する各種マイクロ流体デバイスの検討・試作を行なっています.