通信信号のフォーマットについて

ダウンリンクの周波数は437.485MHzです。

電波の型式は、ビーコンがA1A、テレメトリはAFSK/FM(F2D)となります。

9月9日の打ち上げ後、しばらくはビーコンのみを発射します。

ビーコンは、衛星名(PROITERES)の文字列ならびに電源系とセンサーの稼働状況を表す16進の信号が続きます。

フォーマットは以下の通りです。 format of radiowave

PROITERES に続くCW の数字の意味は順に、

S1
1つ目の数値: 受信信号強度(未テストのため詳細は不明)

2つ目の数値: バッテリ電流モニタ(00〜ff が -10〜10 A を表す。
I=((数値)−128)/128*10

3つ目の数値: バッテリ電圧モニタ(00〜ff が 0〜20 V を表す。
V=(数値)/256*20

4つ目の数値: 未使用データ(00)

S2
5つ目の数値: 未使用データ(00)
6つ目の数値: 未使用データ(00)
7つ目の数値: 未使用データ(00)
8つ目の数値: 未使用データ(00)

追記
レンジの入力を 8 ビットの A/D 変換器に入れていますがリニアリティについての詳細な情報は不明です。
入力レンジを超えた場合の動作はテストしていないのでわかりません。
現在、モールス信号の解析専用ソフトは提供しておりません。お手数ですが、アマチュア無線家やVector等で提供されるフリーソフトをご利用ください。

軌道要素ファイル(TLEフォーマット)について

TLEの最新データは以下の通りです。

PROITERES
1 38756U 12047B 12348.87560368 .00000322 00000-0 57106-4 0 3178
2 38756 098.2748 056.3663 0012248 342.1608 017.9160 14.74007045 14099

FM通信の仕様について

PROITERES衛星と地球との間のデータ転送はAFSK/FM(band rate 1200bps)を使用します。データはAX.25パケットのフォーマットを使用しておりますので、TNCが必要です。工大局では、ソフトウェアTNC(AGW packet engine)を使用しております。

PROITERESにはLinuxベースのオンボードコンピュータが2機搭載されております。UIは独自シェル(proitere.sh)により動作しており、本局からの要求信号に対して応答を返します。

例として、工大局からlsコマンドが発行されると、
L3YZL>JL3YZK: Test.jpg
L3YZL>JL3YZK: Test.txt
・・・
という結果が出力されます。通常のターミナルソフトを起動していると、自動的に画面に表示されます。衛星から得られる結果は、現在のディレクトリ情報、時刻、角速度、写真撮影の成否、等様々です。こちらが発行したコマンドに依存します。

その日発行したコマンド履歴については、HPにて通知いたします。

Copyright © 2007 Osaka Institute of Technology. All Rights Reserved.
2012年9月7日更新