OIT Gravity Seminar Seriesは、重力に関する話題を中心としたセミナーです。


次回のセミナー

日時: 2025年7月9日 (水) 16:30--18:00
場所: ハイブリッド (大工大梅田キャンパス12Fセミナー室+Zoom)
講師: 古賀 泰敬 (大阪工業大学)
題目: AdS gravastar and bulk-cone singularities
概要: 共形場理論の相関関数の特異点から、双対な重力場の時空構造を調べることができる。この特異点はbulk-cone singularityと呼ばれ、双対な時空のbulkを通る光的測地線に対応している。ブラックホール近傍には光的測地線が円軌道をとる半径があり、これをphoton sphereという。近年Dodelsonらの解析により、bulk-cone singularityとphoton sphereの詳細な関係が明らかになった。 本講演では、双対な重力場が、photon sphereをもつがブラックホールではない時空である場合に、共形場理論の相関関数にどのようなbulk-cone singularityが現れるかを調べる。ここでは、このような時空のモデルとして漸近AdSなgravastar解を構成し、相関関数を数値的・準解析的に解析し、その意味について議論する。本講演はarXiv:2502.11403に基づく。


今後の予定

 
TBA


参加問い合わせ

参加申し込みを希望する方は, 野澤 真人 (masato.nozawa at oit.ac.jp)までメールをお送りください。 ただし、大学や研究機関に所属し、物理を専攻・研究している方に限ります。