セミナーの趣旨

大阪工業大学知的財産研究科では、知財の学びの機会を広く学外に提供することにより、関西地方の知財関係者が自由に集えるプラットフォームを形成していきたいと考えています。このたびその一環として、無料の「関西知的財産セミナー」を開催することといたしました。

この度、東京大学未来ビジョン研究センター客員研究員シニアリサーチャーの二又俊文氏、弁理士の木村晋朗氏をお招きし、標準必須特許(SEP)に関するセミナーを開催します。
なお、本セミナーは対面およびオンラインでのハイブリッド開催を予定しています。
皆様の奮っての参加をお待ちしています。

概要

開催概要

テーマ ビジネスと標準
〜破壊的イノベーションの時代に標準・標準必須特許(SEP)の意味を考える〜
開催日 2023年9月7日(木)
開催時間 【開場・受付】18:00
【講演・質疑】18:30~20:30
場所 大阪工業大学 梅田キャンパス(OIT梅田タワー)2階 203・204セミナー室
(大阪市北区茶屋町1-45) →交通アクセス
およびオンライン開催

*フォームによる参加受付後に、オンライン会議ID、資料配付方法をメールでお知らせします。
申込方法 本ページのフォームをご利用ください。
定員 50名(梅田キャンパス)、200名(オンライン)
申込締切 9月6日(水) ※満席になり次第、締め切ります。
参加料 無料

講演の概要

AI, DXなど創造的破壊のイノベーションは着実に進行し、目覚ましい変化は現実のものとなっている。
さまざまな機器・サービス・システムが密接にそして複雑につながる時代は到来し、さまざまなエコシステムが生まれ、社会インフラが複雑にそして緻密に再構成されようとしている。
しかし、それらを支える背後に標準が存在することは意外なほど意識されていない。
たとえば通信分野では膨大な情報を扱う5GあるいはWiFi6など普及し、さまざまなユースケースのなかでますます標準は不可欠なものになっている。
私たちの眼前にはスマホから車、ロボット、ドローン、工場、公共機関など標準を介してつながるこれまでとは全く異なる世界が広がり、やがてメタバースにもその世界は拡大しようとしている。

背後にある標準(注)のメカニズムについて、私たちはIoTが普及していることは漠然と理解するものの、実際に標準と、標準を支えるために必須の特許「標準必須特許(SEP)」が深くマーケットに浸透していること、そしてSEPを巡る熾烈な競争や係争が見えないところで多数生起していることになかなか理解が及ばない。
たとえ企業の興隆存亡すら左右することに遭遇しなかったとしても、今後ボーダーレスに結びついたグローバルマーケットの中、標準が伸びゆく企業と、消えゆく企業とを分ける分水嶺になり得ることに気づくべきである。
そして競争を乗り切る重要なツールの一つである標準必須特許(SEP)について、権利者・実施者いずれの側にあっても知見を深めようというのが今回のテーマである。

(注)ここでいう標準はJIS規格のような狭義のデジュール標準ではなく、デファクト標準まで含む広義の標準を指す。
標準と標準必須特許の今日的意義を考え、企業人としてどう向かい、短期的・中長期的にどう戦略を組み立ててゆくべきかを実務専門家2人とに議論しながら考える機会である。

主な内容

PART1(理論編)

はじめに:標準とは、標準必須特許(SEP)とは
標準のメリット・デメリット
標準のリスク
標準化戦略

PART2(実践編)

短期的戦略と中長期的戦略の峻別
SEPのライセンス交渉
リスクマネージメント
SEPの評価
デューデリジェンス
リーガルリテラシー

PART3(中長期的戦略)

企業の興隆存亡の鍵
戦略の立て方
遂行人材

講師のご紹介

二又 俊文(ふたまた としふみ) 氏

客員研究員シニアリサーチャー 東京大学未来ビジョン研究センター

パナソニック社でドイツ、シンガポール駐在ほか海外プロジェクトを担当後、2001年より海外知財交渉リーダーとして多数のライセンス交渉・係争を遂行。
その後欧州知財管理会社Sisvelの日本法人社長としてパテントプールなどの構築運営に携わる。2013年より研究職(現職)に転ずる。
2013年よりSEP(標準必須特許)研究会座長として産学官専門家ともにSEP戦略を研究。知財人材の育成にも長く携わり、特許庁グローバル人材育成プログラム委員、同APIC海外専門家養成プログラム講師、東大戦略タスクフォースリーダー育成コース講師として参画。
また海外知財イベントでもシンガポールIP Week2022、Global IP Forum, IPBC Asiaなどにパネリストとして参加。
三菱総合研究所シニアフェロー、総務省Beyond5G新経営戦略センター戦略検討タスクフォース委員、シンガポールPiece Future Pte. Ltd相談役。

木村 晋朗(きむら のぶあき)氏

弁理士 インフォート弁理士法人

弁理士。エンジニアを経て、中小企業及び知財管理企業にて特に特許戦略の策定と実行に従事。
国内および外国での特許ライセンス、特許紛争について豊富な経験を持つ。
現在、インフォート弁理士法人で、特許紛争支援、知財戦略の策定および実行支援、その他の知財コンサルティングなどを行う。
特許庁グローバル知的財産・標準化戦略に関するケース教材の作成、東京大学未来ビジョン研究センター戦略タスクフォースリーダー養成プログラム講師、特許庁海外知財人材育成コース(APIC/JPO)講師、その他、企業および大学の知財その他の研修講師を務める。



お申し込み

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参加方法必須

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(例)大阪工業大学
部署・役職(Department/
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必須(Required)
(例)知的財産研究科 教授
ご連絡先(E-Mail)必須(Required) (例)info@oit.ac.jp
E-Mail(確認)必須(Required) (例)info@oit.ac.jp※コピーせず入力してください
ご連絡先(電話) (例)0669544163
お問合わせなど
(Inquiry if any)

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お問い合わせ

大阪工業大学 知的財産研究科 事務室

〒535-8585 大阪市旭区大宮5丁目16-1 1号館8階
E-mail:OIT.Pbu@josho.ac.jp
TEL:06-6954-4163
FAX:06-6954-4164