BIO MANUFACTURING LAB

バイオものづくりラボ

About

2021年、生産実証支援のための拠点培養施設(バイオものづくりラボ)を設置しました。小規模から中規模まで豊富に整えられた培養設備で、バイオによるものづくり(有用物質生産)にご興味をお持ちの企業様ニーズに応えます。ご興味物質の試作品を最短で供出できるよう各種方面からお手伝いします。訪問・施設見学も歓迎しています。

バイオ生産プロセスの開発支援

バイオ生産技術の開発は非常に複雑な事象を扱うが故の困難が多く、新規参入への障壁が高いことは当事者間では周知の事実です。バイオものづくりラボの豊富な設備(多連の培養槽、各種分析機器など)を活かし、熟練の培養技術者の指導を伴った培養条件の最適化やサンプル試作支援について、ご相談をお受けしています。

お問い合わせはこちらから

リンク先のフォームにご入力を頂けましたら、担当者からご連絡を致します。

既に数多くの企業様がご活用くださり、待ち時間が生じております。早めのご相談をお願いします。

人材育成

バイオリアクターは一般的に購入できる製品となっていますが、装置に関わる理論を理解せねば、正しく使いこなす(適正なパフォーマンスを発揮させる)ことが難しいのが実状です。当研究室では、バイオリアクターの装置及び操作の設計について、座学&実技セミナーをお引き受けしています。

基礎編への参加申込はこちら バイオリアクターの装置・操作の設計論(座学)
4時間程度の動画をオンデマンドで視聴
バイオリアクターの実操作について(実技) 応用編への参加申込はこちら 流加培養と蒸煮滅菌培養槽の概要説明(座学)
90分程度の動画をオンデマンドで視聴
流加培養と蒸煮滅菌培養槽の実操作ついて(実技)

特長・強み

迅速なスケールアップ、スケールダウンが可能

多連化・自動化・DX化が推進され、省力的にプロセス開発検討(実験計画、培養の実施、サンプリング、片付け、サンプル測定、データ解析など)が可能です。

独自開発の培養データ解析支援アプリ

バイオモノづくりラボに設置された各種サイズ(250mL×32連~30Lサイズ)のバイオリアクターは、相互の性能(通気・撹拌)を定量的に紐づけられており、迅速なスケールアップ、スケールダウンが可能です。

  • シングルユース生産や連続生産の実現に向け
    各種要素技術(装置、センサーなど)の開発を推進しています。
  • 熟練の培養技術者が豊富な経験に基づく技術指導・開発支援を行います。
  • 培養受託企業と連携を開始しており、
    スムーズな生産実証、サンプル供出を支援します。

Equipment機器紹介

当ラボでは、培養検討(培地・培養条件、スケールアップの検討)を煩雑化しているサンプリング、各成分測定、データ保管・解析から機器洗浄までを可能な限り自動化し、培養技術者を重労働から解放しています。来訪企業担当者が培養検討を楽しく推進でき、”体力勝負”ではなく”アイディア勝負”の領域にたどり着けるよう、ハード、ソフト、知識の面で支援します。

30L培養槽

蒸煮滅菌による影響を調べます。流加、加圧、排ガス分析、濁度計、溶存CO2計、オートサンプラーなど完備。

5L培養槽

加圧による影響を調べます。4連式、流加2系統、加圧、排ガス分析、オートサンプラー、濁度計、セミオンライングルコース制御など完備。

1L培養槽

流加培養の条件最適化に用います。12連、流加、オートサンプラー、排ガス分析、各種流加制御プログラムなど完備。

0.25L培養槽

培養基本条件の最適化に用います。32連、バッチ試験用、オートサンプラー、排ガス分析など完備。

濁度記録機能付きL字管振とう培養器

培地の最適化に用います。0.02L、36連、自動濁度記録機能などを完備。

シングルユース培養装置(独自開発)

気泡塔型のシングルユースバック培養システムで、独自開発品です。30L、流加培養、オートサンプラーなど完備。

オートサンプラー

全ての培養槽にオートサンプラーを完備し、作業者の負担を軽減します。8連×7台を完備。

酵素センサー式分析装置×2台

糖、各種有機酸、脂質、アンモニア等などの興味成分を、培養中に迅速に測定する際に使用します。

HPLC&UPLC

糖、有機酸、アミノ酸、ビタミン、核酸などを、培養後に詳細かつ網羅的に分析する際に使用します。

紫外可視分光光度計

吸光度から培地中の菌体濃度を推定する際に使用します。自動サンプルチェンジャー機能で、作業者の負担を軽減します。

マルチウェルプレートリーダー

吸光、蛍光、発光式のマルチプレートリーダーです。マグネシウムやリンなど培地成分の比色分析に使用し、作業者負担を軽減します。

自動酵母カウンター

プレート培養やコロニーカウントの手間を省き、迅速に菌体濃度を把握します。酵母のような大きな微生物に使用できます。

自動微生物カウンター(蛍光式)

プレート培養やコロニーカウントの手間を省き、迅速に菌体濃度を把握します。大腸菌、コリネ菌のような小さい微生物に使用できます。

蛍光倒立顕微鏡BZ-X800

集塊や糸状の形態をとる微生物の観察に使用します。オートステージでの撮像によりZスタック、タイリングなど可能です。

微生物用正立顕微鏡

微生物の観察に使用する専用の顕微鏡です。撮像機能付き。

タンパク質自動分析システムJESS

タンパク質のウェスタンブロッティング操作や解析作業を自動で行うキャピラリー式の自動分析装置です。

菌体破砕装置(マルチビーズショッカー)

微生物をガラスビーズで破砕し、内容物を取り出すために使用します。冷却機能付き。

凍結乾燥器

菌体懸濁液や粗酵素溶液などのサンプルを凍結乾燥・粉末化する際に使用します。

自動洗浄&共洗い機

培養槽やフラスコなどを自動で洗浄し、ミリQ水で共洗い、乾燥してくれる装置です。作業者の負担を軽減します。

酸素発生器

酸素が足りない培養で酸素を付加する場合に使用する装置です。

安全キャビネット

無菌操作を行います。バイオモノづくりラボには3台設置し、十分な台数を確保しています。研究室には計5台あります。

大型振とう培養器

種菌の培養を行います。2台を設置し、十分な台数を確保しています。

小型振とう培養器

種菌の培養を行います。1台を設置し、大型振とう機で足りない機能をカバーします。

オートクレーブ

熱滅菌に使用します。大型2台、中型1台を設置し、十分な台数を確保しています。

冷却遠心機

固液分離に使用します。小型1台、大型1台を設置し、十分な台数を確保しています。

冷蔵ショーケース

試薬やサンプルの保管に使用します。3台を設置し、十分な台数を確保しています。

超低温冷凍庫

ワーキングストックやサンプルの保管に使用します。2台を設置し、十分な台数を確保しています。

超純水製造装置

実験に用いるRO水やミリQ水を生成する装置です。

アクセス

大阪工業大学
大宮キャンパス 10号館3階
バイオものづくりラボ
TEL.06-6167-4192(代表)

〒535-8585 大阪市旭区大宮5-16-1