情報科学部(枚方キャンパス)は2025年4月に大規模な実証実験施設「DXフィールド」を設置します。多彩なデジタル技術を駆使するDXは、社会、生活およびビジネスの質を高め、人々の生活を豊かにすることを目指しており、Society 5.0やスマートシティがその具現化された例です。そこでは実世界(現実空間)のあらゆる事象や課題がデジタル化され仮想空間で高度に処理され、創成された革新的なソリューションが実世界に戻され社会を進化させます。
設置する「DXフィールド」は、DXの実現に必要なAI、IoT、CPS、データサイエンス、ICT、RPA、XR、サイバーセキュリティなどの多種多様な情報技術に関する実証実験を可能にします。「DXフィールド」は、天候に左右されずに多数のドローンが飛行でき、多数のロボットも地表を動き回れる大規模屋内実験空間、屋外不整地実験フィールド、約100人収容可能な多目的室などを備え、AIやソフトウェアで制御されたドローンやロボットの物流、農業、防災分野などでの社会応用実験、大規模なXRシステムの研究開発が可能です。
情報科学部は本施設の設置を契機に、教育と研究を一層進化させ、実践的DX人材育成を飛躍的に推進してまいります。そこでは、大学院生や学部生が様々な学生プロジェクトで本フィールドを活用することで、自らのアイデアを実現し、実装する経験を積み、同時にプロジェクトやビジネスの企画立案やマネジメント能力も成長させます。学生の課外活動、産官学の共同研究での利活用はもちろんのこと、地域連携事業、小中高と大学の連携事業などにも活用し、枚方キャンパスを中心とした地域における開かれた施設として発展させていきたいと考えています。
※DX: Digital Transformation、 IoT: Internet of Things、 CPS: Cyber Physical System、 ICT: Information and Communication Technology、 RPA: Robotics Process Automation、 XR: Cross Reality