アイデアを駆使して産官学地域社会の課題を解決

Source for growth成長のポイント

情報科学部で学んでいるテクノロジーや知識を活用し、安心安全な都市計画、災害対策、産業振興や観光資源や人的資源を活用した地域活性化、環境問題対策、農業振興、文化財保護などの社会課題を有する行政や企業・コミュニティから構成されるステークホルダーと共に、アイデア立案(アイデアソン)、システム開発や社会実装・評価(ハッカソン)をチーム単位で行います。この取り組みにより、通常の授業では得られない多様な実課題へのチャレンジ(コンテストの実施)ができ、チームで協働して考え抜く力が大きく成長し、実践的なスキルを獲得できます。

Gorls for growth活動目的・内容

産官学地域課題解決「ソーシャル・オープンイノベーションチャレンジ」は、行政の抱える地域課題や多くの企業が抱えている業務課題などに対して、アイデアソン・ハッカソン形式で、企業・行政・大学の力を合わせて解決することを目的として発足し、PBL(Project Based Learning)教育を推進しています。

(具体的な取り組み例)
・屋外型イベントに活用できる画像認識システム
・屋内から地域へ!IT×リアル謎解きウォーキングツアー
・革新的な次世代技術によるパーソナライズド広告の瞬時展開システム
・コンジョイント分析を用いた枚方市駅周辺における駐車場の選好構造と需要予測
・画像AIに基づく水辺ゴミの可視化と環境問題への行動変容の促進

Location of activity活動場所

枚方キャンパス内、枚方市内だけでなく、大阪府下の公共施設など

Message from faculty指導教員からのメッセージ

佐野睦夫 教授(情報科学部情報メディア学科)
「ソーシャル・オープンイノベーションチャレンジ」(略してソイチャレ)は、大学の学びの場を拡げる取り組みで、行政や企業などのステークホルダーや、コンテストを評価するIT企業関係者からの高い評価を得ています。ステークホルダーと一緒に、システムやサービスを創り上げる経験を積むことにより、実践的スキルが身につきます。

Voice report学生の声

多田圭佑さん
情報科学部情報知能学科3年
都島工業高等学校卒業)

内容は取材当時のものです

学びのインプットとアウトプット。新たな価値の創造を目指して。

高校のとき、プログラミング言語でソフトウエアやアプリケーションを開発する授業があり、そこで情報科学に高い関心をもち、情報科学部に入学しました。その後、授業などでの学びをアウトプットしたいと思いソイチャレ(ソーシャル・オープンイノベーションチャレンジ)に参加しました。ソイチャレは大学の専門性を生かして、企業や行政などが抱える課題の解決に挑戦する実践的な取り組みで、私は枚方市駅前にある商業施設からデジタルサイネージの利活用による集客アップをテーマに取り組みました。一般的にデジタルサイネージは通行人向けの広告を掲出する媒体として扱われるので、広告主にとってより魅力的な媒体とするために、通行人一人ひとりに最適化された広告を配信できるシステム構築に挑戦しました。具体的には、カメラで撮影した映像から通行人の性別と推定年齢をAIが判断。対象を絞ることができないと言われている交通広告でセグメントを指定した広告を配信できる可能性を見出しました。システムの構築は学科での学びだけでなく、分からないことを調べたり、生成AIを活用して学び、トライアンドエラーを繰り返して、少しずつカタチにしていきました。授業を受けているだけでは決して得られない実践的な経験を通じて、専門知識を学ぶだけでなく、社会の問題に取り組むための能力を身につけることができました。これからも社会を支えていくエンジニアとして成長し続けたいです。