・ デジタル画像相関法による力学量評価法の開発

変形前後の試験片表面画像をデジタル画像として取得し、これを詳細解析することにより微小ひずみの値などを得る。本研究室ではこれをき裂材の変形場に適用し、き裂の力学パラメータである応力拡大係数などを直接評価できるシステムの開発を行っている
・ 接着接合材の疲労強度向上に関する研究
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接着剤を使った接合手法は、鉄板同士の接合は言うに及ばずアルミニウム板やプラスチックといった異種材との接合を可能とすることからこれから極めて重要となってくる。本研究は構造用接着剤によって実用上耐えうる接合方法や接合技術の開発を行っている |
・ スポット溶接接合材の疲労強度向上に関する研究
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抵抗スポット溶接は現在の自動車ボディやフレームの製作に欠くことができない接合手法であるが、自動車重量の軽量化のために導入が進みつつある高張力鋼板の接合には接合強度低下問題があり不向きである。本研究では高張力鋼板のスポット溶接接合であっても強度を低下させない手法の開発を行っている |
・ 摩擦攪拌接合材の疲労強度向上に関する研究
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アルミニウム合金板は自動車ボディ軽量化の切り札と考えられているが、有効な接合手法の一つとして摩擦熱による古層接合である摩擦攪拌接合が有力視されている。ここでは代表的なアルミニウム合金同士ならびにアルミニウム合金板と鉄鋼板の異種材の接合強度を上げられる接合手法の開発を行っている |
・ 歯科修復材料の疲労強度向上に関する研究
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成人歯は再生できずむし歯などの歯科診療では人工材料による置換しか治療方法がない。審美性や操作性の観点から優れているコンポジットレジンが多用されているが、口腔内という体内環境において咀嚼によって大きな負荷を受けるので、その強度確保が大きな問題となっている。ここでは疲労強度に加え摩耗性にも優れたコンポジットレジンの開発を行っている |
・ スマートホンガラスの耐衝撃強度向上に関する研究
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スマートホン落下事故によるガラス面破壊が多発している。そのような事故の回避のためにガラスの耐衝撃強度を向上させることは重要である。そこで落下の際にガラスに加わる衝撃メカニズムの解明とともにカラス表面にコーティングを行うことによるガラス強度の向上を目指している |
・ 人工知能による疲労限度・破壊機構の予測に関する研究
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通常正確な予測が困難とされている一般的な金属材料の疲労限度をKerasを利用した人工知能を駆使することにより正確に予測するシステム開発を行っている。また破壊破面画像のデータベースを構築し、これを学習させた人工知能により破壊診断が可能な人工知能予測システムの開発も行っている |
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