| 12月20日 | | | |
| 9:40 | 松浦 清 Kiyoshi Matsuura | ご挨拶 Greetings
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| | Session 1 | 10階1004教室 | |
| 9:50 | 竹迫 忍
Shinobu Takesako (日本数学史学会) | 日本の天文学の起源 -天命思想と天文の伝来- 【25分+5分】(オンライン)
The origins of Japanese astronomy
概要:天文は飛鳥時代に伝来したとされるが、その時期や理由は明確ではない。発表では、中国の専制君主(皇帝)による律令制度を日本に導入する過程で、皇帝に代わり専制君主となる「天皇」を思想的に支える天命思想とともに、正方位測量法を含む天文技術や時刻制がその基盤技術として、第一回遣唐使船の帰朝時(632)に伝来していたことを説明する。
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| 10:20 | 髙橋あやの
Ayano Takahashi (大東文化大学) | 中国暦算学への思想史的アプローチ 【25分+5分】(会場)
A historical approach to the Chinese calendar arithmetic
概要:2025年度から3年間、科研費課題「魏晋南北朝期を中心とする中国暦学の多角的研究」が採択され、現在『宋書』律暦志を読解しつつ中国暦法の研究を進めている。本発表では、発表者が関わる他の研究を含めて、研究の目的や現状、天文文化との繋がりについて報告する。
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| 10:50 |
| Cancelled 占古書『天機大要』の考察 【15分+5分】(会場)
A study of the ancient divination book "Tenki Taiyo"
概要:『天機大要』は明代に編纂されたと記録があるが、朝鮮半島で『新増参賛秘傳天機大要』が刊行され、代表的な朝鮮の術数書として知られている。しかし先行研究はほとんど無いため、今回、刊行過程や内容、構成などを考察する。
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| 10:50 | 真貝寿明
Hisaaki Shinkai (大阪工業大学) | 天文を扱った和算の問題【15分+5分】(会場)
Astronomy problems in Wasan (Japanese Mathematics) exercises
概要:
江戸期,日本では独自の数学文化が芽生えた.関孝和や建部賢弘らによる一般化された高度な数学の発展がある一方で,吉田光由の『塵劫記』をきっかけに,庶民の数学への関心も確たるものとなっていった.本報告では,庶民が手にした数学書や,神社や寺に奉納された「算額」から,天文を扱った問題を紹介する.まだ調査を開始したばかりで,発見した問題数は少ないが,今後このような調査により,当時の人々のサイエンス・リテラシーを窺い知ることができると期待される.
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| 11:10 | 鳥居隆,松浦清 Takashi Torii, Kiyoshi Matsuura (大阪工業大学) | 企画展 天文文化研究会30回の歩みと生活の中の天文学 【15分】(会場)
Introduction of the exhibition: Commemorating 30 Workshops of the Cultural Studies of Astronomy & Astronomy in Everyday Life
概要:当日1階ホールにて展示している企画展について,概略をお話しいたします. [ポスターpdf],
[内容紹介ページ]
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| Lunch Break | | | |
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| | Session 2 | 2階セミナー室204 | |
| 13:00--16:45
| | [日本天文考古学会との合同フォーラム] 「天文から文化を読む、天文で遺跡を解く:天文文化研究会と日本天文考古学会の試み」 [ポスター pdf] ,
[プログラム冊子pdf]
第一部 講演 天文文化研究会
「設立趣旨と活動概要」松浦清(大阪工業大学)
「天文学と文化」玉澤春史(東京大学/京都市立芸術大学)
「天文と文学」横山恵理(大阪工業大学)
第二部 講演 日本天文考古学会
「設立趣旨と活動概要」柳原輝明 (学会常務理事)
「世界と日本の天文考古学遺跡」平津豊 (学会常務理事)
「白石の鼻巨石群と石舞台の太陽観測」篠澤邦彦 (学会常務理事)
第三部 パネルディスカッション 司会 真貝寿明(大阪工業大学)
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| 12月21日 | | | |
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| | Session 2 | 6階ラーニングコモンズ | |
| 9:40 | 井村 誠 Makoto Imura (大阪工業大学)
| チェンバレンの「羽衣」英訳―「天空」(FIRMAMENT)について【15分+5分】(会場) English Translation of "Hagoromo" by B.H. Chamberlain - Focusing on "FIRMAMENT"
概要:バジル・ホール・チェンバレン(1850-1935)が『日本風物詩』("Things Japanese")で英訳した謡曲「羽衣」を紹介するとともに、「天空」の訳語 FIRMAMENT を中心に東洋と西洋の宇宙観を比較する。
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| 10:00 | 平岡 隆二 Ryuji Hiraoka (京都大学) | [招待講演] キリシタン布教と西洋天文学の伝来【50分+10分】(会場)
Christian Missions and the Transmission of Western Astronomy in Japan
概要:キリシタン時代(1549-1650)の日本では、イエズス会宣教師がキリスト教布教の一環として、西洋の天文学知を積極的に活用した。本講演では、こうした知の伝来と翻訳の過程、およびその意味を検討するとともに、禁教後にそれらが日本社会においてどのように継承され、変容していったのかを考察したい。
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| 11:00 | 岩橋 清美 Kiyomi Iwahashi (國學院大學) | 幕末期彗星観測における土御門家門人の活動とその影響【15分+5分】(会場) Activities and influence of the Tsuchimikado family in comet observations in late Edo period
概要:國學院大學図書館所蔵土御門家文書をもとに、幕末期の同家の彗星観測を支えた門人達の動向を紹介する。これまでの研究(土御門家・幕府天文方・間家の観測技術の比較)において、当該期の土御門家の観測数値が西洋のそれに近いことを実証したが、本報告では土御門家の観測に関わった門人達の動向を取り上げ、それが土御門晴雄の彗星認識にどのような影響を与えたいたのかを考察する。
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| 11:20 | 松村雅文(1)、栗田和実(2)
Masafumi Matsumura, Kazumi Kurita ((1)元・香川大学 (2)館林テレスコープメイキングクラス)
| 久米通賢と江戸時代後期の彗星観測【15分+5分】(会場) Tsuken Kume and comet observations in the late Edo period
概要:江戸時代後期の讃岐の”シビルエンジニア”であった久米通賢(1780-1841)及び久米による彗星観測を紹介する。久米は、文化4(1807)年及び文化8(1811)年の彗星を観測した。久米の彗星観測と19世紀の他の彗星観測を比較し、当時の彗星についての認識を考察する。
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| 11:40 | 星 憲一朗 Ken'ichiro Hoshi (音楽環境研究所)
| 16世紀オスマン帝国の天文台と1577年の彗星 【15分+5分】(会場) Astronomical Observatory of Ottoman Empire in 16th century and the comet of 1577
概要:16世紀末オスマン帝国の天文学者タキユッディン(Taqi ad-Din Muhammad ibn Ma'ruf ash-Shami al-Asadi, 1526-1585)に焦点を当て、ヨーロッパ近代科学に先駆けた彼の業績と社会からの天文学への敵視に疲弊していた顛末をまとめ、このような変化がなぜ起きたのかを考察する。 | |
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| Lunch Break | | | |
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| | Session 3 | 6階ラーニングコモンズ | |
| 13:00 | 荒木田 英禎 Hideyoshi Arakida (日本大学工学部)
| 南部絵暦の成立と背景について【25分+5分】(オンライン) The background and history of the Nambu illustrated calendar (Nambu e-goyomi)
概要:南部藩(現在の岩手県の大部分と,青森県下北地方,秋田県の一部)には,文字の読めない人でも理解できるように絵と記号のみで表された絵暦(田山暦,盛岡絵暦)が存在した.本発表では絵暦成立と背景について,南部藩の財政,米の生産高,飢餓状況,識字率,文化的水準の視点から考察し,幕府による暦作成の統制のもとでで,なぜ出版を続けられたのかを考えたい.
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| 13:30 | 久米 毅(1) , 太田原 章巨(2) Takeshi Kume, Akio Otahara ((1) 奈良県 上北山村,(2) スタービレッジアストロノミーキャンプ実行委員会)
| Star Village Astronomy Camp (SVAC)について【20分+5分】(会場) Introduction to Star Village Astronomy Camp (SVAC)
概要:2025年の夏休み期間に、奈良県上北山村で開催した天文・宇宙系学習イベント「スタービレッジアストロノミーキャンプ」(SVAC)についての活動報告を行います。SVACは、次世代を担う子供たちに夢と科学へ興味を育む場を提供し、上北山村の満天の星空と素晴らしい自然環境を活かし、学びと感動を通じて奈良県を「アストロツーリズムの聖地」に押し上げる挑戦です。また、学生を含む研究者の発信の場として、未来の宇宙人材を育成する土壌を育むことを目指しています。
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| 13:55 | 澤田幸輝
Kouki Sawada (沖縄女子短期大学) | 日本国内における公開天文台の通史をめぐる調査報告【15分+5分】(オンライン) A research report on the history of public astronomical observatories in Japan
概要:日本公開天文台協会では、2026年11月21日に迎える公開天文台100周年の記念事業として、公開天文台100周年調査・編纂ワーキンググループを設置し、日本国内における公開天文台の通史に関する資料調査・実地調査を実施してきた。本報では、ワーキンググループで実施してきた調査結果の概要と今後の活動方針について報告する。(共同研究者は松尾厚・宮本敦・米澤樹・綾仁一哉・井阪あゆみ・井上毅・小野智子・小林俊通・迫千紘・髙野敦史・ 高羽幸・仲千春・平野宗弘・古屋昌美・松岡義一)
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| 14:15 | 北尾 浩一 Koichi Kitao (星の伝承研究室) | 瀬底島のシヌグについて、天文文化学の視点から考える【25分+5分】(会場) Considering the Shinugu of Sesoko Island from the Perspective of Cultural Studies of
Astronomy
概要:2025年9月に沖縄県瀬底島のシヌグについて調査を実施した。シヌグでは、星が歌われている。シヌグに歌われた星についての解釈を行なうとともに、古代から今日までの連続した時間のなかで、星について「語ること」「歌うこと」「踊ること」の意味を天文文化学の視点から考える。
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| 14:45頃 | | 終了 | |
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