マイコンを使った開発について

PSoC

PSoC はCypressの Programmable System on Chip です。 PSoC をマイコンと呼ぶと作った人たちに怒られそうですが、まぁ、マイコンの 仲間と思って使うのが一番素直だと思います。PSoCの特徴は何といっても アナログ・ディジタルのハードウェアブロックを内部に持っていて、 それらが、ソフトウェアから(その気になれば動的に)再構成可能という 点です。そのため、そこらのマイコンではとても不可能な処理が リアルタイムにできたり、外付けの回路が不要になったり、とにかく 初めて使うとあまりのすごさに愕然とします。いや、本当に。 研究室ではPSoC1というファミリを使っていますが、強いてPSoC1の 欠点を挙げるなら、コアがやや見劣りすることくらいでしょうか。

MSP430

MSP430はTIの16bitマイコンです。 雰囲気としては、そこらによくある 8bit MCUをそのままコアだけ16bitに しました、 的なもので、非常に気楽に使う気になれます。 低消費電力がウリとのことですが、 研究室で使うことを考えると『手軽でコアがそこそこ高性能で安い』 のが嬉しいところだと思います。 あと、Linux のコマンドライン(とテキストエディタ)だけで (焼きも含めて)開発ができるというのも素晴らしい。 その他の MCU は Windows で GUI なソフト起動して…、と考えるだけで 腰が重くなりがちでしたが、MSP430 はそれがないのが良いですね。 LaunchPad という開発環境一式(おまけつき)が 600円程度で買える ので家ように自腹で買うのも悪くないでしょう。 以下、チュートリアル的な開発入門講座(?)です。

  1. MSP430開発環境 mspgcc の(Linux上での)構築
  2. 何を見るのか(参考資料)?
  3. ボタンでLEDを光らせてみる(GPIO)
  4. もう少し格好良くボタンでLEDを光らせてみる(GPIO割り込み)
  5. 消費電力を減らそう(Low-Power Mode に入る)
  6. LEDを暗く光らせてみる(タイマを使ったPWM)
  7. LEDを点滅させてみる(タイマ割り込み)
  8. MSP430のクロックシステム
    理解できる人は最初に読んでおくとスッキリします。よくわからない 人はさしあたり読まなくても何とかなると思います。
  9. MSP430でRCサーボを4ch分まとめて制御してみる例題
  10. MSP430でI2CのLCDモジュールを使ってみる例題
  11. MSP430でハマったこと備忘録

HC08

研究室で長年使ってきたFreescale の8bit マイコンです。素直なアーキテクチャで扱いやすかったのですが、 さすがに古さを感じます。後継の HCS08 てのがあるようですが、よく 調べてません。HC08 は公式開発環境として CodeWarrior という IDE を 使います。最近あまり聞きませんが、老舗です>CodeWarrior

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