大阪工業大学 人力飛行機
プロジェクト

Osaka Institute of Technology Human Powered Aircraft Project

人の力で、 空の頂点へ。 Champions / 2026

設計、製作、試験、操縦。
そのすべてを学生自身の手で。
受け継いだ技術と新しい発想を一機に託し、
大阪工業大学 人力飛行機プロジェクトは 大会優勝をつかみました。

鳥人間コンテスト2026 人力プロペラ機部門 優勝

飛行距離

24671.48 m

About the project

人の手で、
一機をつくる。

人力飛行機プロジェクトは、人力飛行機を設計・製作し、読売テレビ放送主催の「鳥人間コンテスト選手権大会」への出場、旋回ポイントへの到達、そして優勝を目標に活動しています。

学生は、プロペラ班・翼班・電装班などの計7つある班に所属し、必要に応じて役割を兼務しながら、機体の設計・製作に取り組んでいます。

また、人力飛行機のフライト見学と関係者交流を目的としたHPA(Human Powered Aircraft)交流会が定期的に開催され、他大学や社会人チームとの技術交流も活発に行われています。

About the Birdman Rally

鳥人間コンテストについて

「空を飛びたい」という人類の夢をかなえるため、
バードマンたちが自ら作り上げた飛行機を操縦し、飛行距離や飛行時間を競い合う大会です。

1977年の第1回大会から続く飽くなき挑戦は、国境を越えて人々を魅了してきました。
空を飛ぶ夢を実現し、航空機への関心を高めながら、未来への無限の可能性を拓いています。

鳥人間コンテスト公式サイト

Birdman Rally Rules

人力プロペラ機部門の主なルール

  • 機体は、自作による人力飛行機であること。

    機体は「チームが自ら製作した人力飛行機であること」が条件です。

  • 既定のプラットホームから発進すること。

    プラットホームの高さは水面から10メートル、助走路10メートル、傾斜角3.5度の扇形です。

  • 往復で最長42.195kmを走行する。

    プラットホームを出発し、南・北の2つのルートをそれぞれ往復します。
    両ルートを飛び切ると42.195km。複数チームが達成した場合は、最も速く飛び切ったチームが優勝です。

  • 今年は12チームが出場する。

    2026年の人力プロペラ機部門には、厳しい書類審査を突破した12チームが出場します。

2026 Entry Aircraft

鳥人間コンテスト2026
出場機体

33.0 m 全幅
39.0 kg 機体重量
1 Blade プロペラ

Specifications

機体名
KAWASEMI-2026
全長
8.5 m
全高
3.5 m
全幅
33.0 m
機体重量
39.0 kg
主翼面積
29.0 m2
垂直尾翼面積
2.17 m2
水平尾翼面積
2.24 m2
機体形状
リカンベント型
プロペラ枚数
1枚
最良滑空速度
7.0 m/s
最小沈下速度
6.5 m/s
実用最大速度
8.0 m/s
実用限界速度
8.5 m/s
失速速度
6.0 m/s
使用材料
カーボンパイプ、木材(ヒノキ、キリ、バルサ)、スタイロフォーム、OPPフィルム15ミクロン、アルミニウム
操縦装置
電気式(スティック+トリムボタン)、サーボモータ(エレベータ、ラダー)

Engineering the sky

“空を飛びたい”を、
技術で形に。

人力という限られたエネルギーを、飛行の力へ変える。
構造・推進・電装・操縦が互いにつながることで、はじめて機体は空へ上がります。

01 歴代の一枚ブレードプロペラ

Tradition × Improvement

伝統の
一枚ブレード

翼端が一つのため誘導抗力やブレード同士の干渉を抑えやすく、大きなブレードで効率よく推力へ変えられるのが特徴です。
一方で、重量・推力・抵抗の偏りから生じる振動を抑えるため、回転試験を重ね、カウンターウェイトの位置を細かく調整しています。

02 ストラットで主翼を支える人力飛行機

Strength × Low Drag

主翼を支える、
ストラット

張線と異なり、引張・圧縮の両方を支えられるストラット方式を採用。翼型断面で抵抗を抑えつつ、中央翼の軽量化と必要な剛性、理想的な上反角を両立し、操縦性を高めます。
機体の保持・運搬にも利用でき、横風や背風を含む発進時の姿勢安定と迅速な湖岸運用を支えます。

03 上反角を持つ長い主翼の人力飛行機

Stability × Control

安定性を生む、
上反角

機体を正面から見たとき、主翼は翼端に向かって上向きの角度を持ちます。
ストラットと組み合わせた滑らかな上反角分布により、飛行中の安定性と操縦性を高めます。

04 翼端にウィングレットを備えた人力飛行機

Lightweight × Efficiency

翼端まで磨く、
ウィングレット

模型飛行機で用いられるリブ組バルサプランク構造を採用し、軽さと高い剛性を両立。
競技用グライダーでも広く使われるウィングレットにより、誘導抗力を低減するとともに翼端失速を抑え、操縦性の向上につなげます。

05 飛行データを表示するテレメトリシステムの画面

Telemetry System × Flight Data

感覚を、
チームのデータへ

対気速度や高度、ペダル回転数などを機体から地上へ送信する仕組みが、テレメトリシステムです。
飛行中の状況をチームで共有し、パイロットの感覚とデータの両面から飛行を支えます。蓄積した情報は、機体や運用の改善にも活用します。

Team introduction

班紹介

プロペラ、翼、駆動、電装、胴体、パイロット、広報。
7つの班が専門性を持ち寄り、
一機の人力飛行機とチームの活動を支えています。

人力飛行機プロジェクトのメンバー
01 プロペラ班 Propeller Group
プロペラ班が一枚ブレードを製作している様子

機体を前へ進めるプロペラを製作する班です。大阪工業大学の特徴である一枚ブレードを、加工から塗装、仕上げまで丁寧につくり上げます。

  • 一枚ブレードの製作・調整
  • 木材・金属加工、塗装・仕上げ
02 翼班 Wing Group
翼班が主翼を組み立てている様子

機体の大部分を占める翼を製作する班です。大きく繊細な構造を、軽さと精度の両方にこだわりながら組み上げます。

  • 翼の製作・組み立て
  • 形状・強度・軽量化の確認
03 駆動班 Drive Group
駆動班がプロペラと駆動機構を確認している様子

パイロットがペダルをこいで生み出す力を、プロペラへ伝える機構を製作する班です。確実に力を届けるため、設計と加工を重ねます。

  • 駆動機構の設計・製作
  • 金属加工、動作確認・調整
04 電装班 Electrical Compornent Group
電装班が回路とセンサーを調整している様子

操縦や計測に関わるプログラムを開発し、飛行中の機体情報を扱う班です。回路やセンサー、計測機器を整備し、データで飛行を支えます。

  • 操縦・計測プログラムの開発
  • 回路・センサー・計測機器の管理
05 胴体班 Trunk Group
胴体班がコックピット周辺を製作している様子

パイロットが乗り込むコックピットを含め、機体の胴体を製作する班です。安全性や操縦のしやすさを考えながら、形にしていきます。

  • コックピット・胴体の製作
  • 部品の組み立て、搭乗位置の調整
06 パイロット班 Pilot Group
パイロット班がトレーニングしている様子

自らの力でプロペラを回し、機体を操縦して飛行に挑む班です。日々のトレーニングと実機での確認を重ね、本番に備えます。

  • 体力・操縦トレーニング
  • 試験飛行への参加、機体特性の確認
07 広報班 Publicity Group
広報班が動画を編集している様子

プロジェクトの活動や魅力を学内外へ届ける班です。SNSやWebサイトの運営、写真・動画制作、イベントの企画運営を行います。

  • SNS・Webサイトの運営
  • 写真・動画制作、イベントの企画運営