研究内容の概要
本研究では、次世代新規デバイス開発の核となるマルチフェロイック材料の電気磁気効果を飛躍的に向上することを目的とし、これまでに強誘電体材料で実績のあるマルチスケール構造最適設計を応用して、数値解析主導の材料開発を実現します。スケール連成解析に均質化理論を適用し、独自開発の数値解析プログラムにより電気磁気効果を最大化するミクロ最適構造を探索します。得られた最適構造を有するマルチフェロイック材料に対して、スパッタ法による創製から3Dプリンティングによる新たな創製に展開します。
応用例・展望
マルチフェロイック材料は磁界により電気,電界により磁気を生み出す電気磁気効果を有することから、下記のような新しい機械電子デバイスへの応用が期待できます。
・電気でも磁気でも記憶できる大容量メモリー
・体外の磁界により体内で発電し駆動可能な体内埋込み医療デバイス
・送電まわりの磁界を利用した環境発電デバイス
・磁界と振動のダブル効果で発電し、電気製品に取り付け可能な環境発電デバイス