研究内容
介護機器やロボットの軽量化を達成するマルチマテリアル化実現に向けた金属複合材料接合技術の提供として、溶融接合法を用いた異種材料接合技術について研究を行っています。近年、様々な産業分野において、1つの製品や構造物に対して複数の材料を用いる「マルチマテリアル化」に注目が集まっています。例えば、今後の高齢化社会対策として、家庭用の介護機器やロボットなどの開発が進められていますが、これら家庭用機械製品においてもマルチマテリアル化による軽量化および高剛性化が必要になってくるものと考えられます。
そこで、溶融接合法による金属複合材料を用いた異種材料接合技術の開発を目的として、一般的に介護機器やロボットで使用される薄板材料を対象に、抵抗スポット溶接を用いた検討を実施しています。
応用例・今後の展望
軽量化は家庭での使用における危険性の防止、またハンドリングの容易さを実現することが可能となり、また高剛性化は持ち上げる対象物の制限を取り払うことが可能になります。さらには、本技術が達成されることにより、産業ロボットや自動車、鉄道、さらには航空機などの輸送機器を始め、今後マルチマテリアル化が推進されていくと予想される分野での接合技術にも応用が可能となります。