研究内容
有機成分および無機成分がナノメートル次元で複合化した有機無機ナノコンポジットを微粒子形態で合成し、その生成粒子をエナジーハーベスティングを実現可能にする材料として利用することを研究目的としています。ナノコンポジット粒子は、高い比表面積を有する、液体中に分散した状態で適度な運動性を有する、媒体からの分離・回収が容易である等の利点を有し、その特長を利用した新規材料創出に向けた応用展開が期待できます。さらに、ナノコンポジット粒子に光(太陽光、レーザー)を照射することにより、流体表面の表面張力が不均質になることが原因で流体の流れが駆動される対流(マランゴニ対流)に基づく動力・エネルギーの取得を目指します。
応用例・展望
・太陽光を電気を介さずに動力に変換することが可能になります。
・電力の供給が困難な場所において、動力の取得が可能になります。
・微細空間への物質の運搬、目的箇所における物質の徐放が可能になります。
・ナノコンポジット粒子の無機成分に触媒ナノ粒子を利用することで、
分離・回収が容易な触媒の開発が可能になります。