研究内容
高齢者や喉頭摘出者(喉のがんなどの手術で発声ができなくなった人)のコミュニケーション(主に発声)を支援する装置の研究を行っています。食道発声(飲み込んだ空気を用いた発声方法)を用いるユーザが使いやすい小型・軽量・省電力の特性を持ったワイヤレス拡声器や、小型・軽量で目立たない電気式人工喉頭、ハンズフリーで使える手振りコントローラや口唇の動き認識によるコントローラなど、様々な発声方法を用いる方々のためのシステムの開発を行っています。
応用例・展望
現在、前腕の動きや指先の動き、さらには唇の動き認識による直感的機器操作研究を行っています。今後の高齢者は元気でアクティブな人たちが多くなります。そういった高齢者の方々が何処ででも円滑にコミュニケーションがとれる、あるいは、複雑な機能のIOT機器を簡単に操作する技術が必要になります。このように様々な機器の新しいユーザーインタフェースの要素技術を「デザイン思考」というイノベーション開発手法を用いて真に使いやすいシステムの開発を目指しています。