研究内容
スムーズにタイムリーに生活支援を行うシステムやロボットを実現するために、ユーザの状態や気持ち、その場の雰囲気などを推定するしくみと、状況に合わせた支援を行うためのモデル化の研究しています。具体的には、会話における相手のイントネーションや動作の時間変化を観察しながら対話することで、相手の気分を推定するしくみを構築しています。特に音声のピッチやパワーの時間変化を観察すると、相手のイライラ度などが推定できることがわかってきました。今後はさらに様々な要因を加えて推定精度を向上させます。また、応答のタイミングや内容を容易に変更できるWOZシステムを構築し、これを用いて、場に適応した応答条件を探る研究も進めています。
応用例・展望
この仕組みが実現すると、人同士の会話のスムーズ度合いや、場の雰囲気も汲み取ることが可能だと考えています。必要に応じて相手やその場に合わせたり、場を盛り上げたり、雰囲気を好転するような話題を提供できるロボットを実現したいと思っています。また、システムやロボットと音声で対話するしくみが、カーナビや携帯電話をはじめ様々な製品に実装されていますが、もっと自然に対話できることが可能になります。