研究内容の概要
ギブス固定や寝たきり状態などで、骨格筋量が著しく低下する症状を廃用性筋萎縮といいます。特に、高齢者においては転倒による骨折をきっかけに寝たきりになり、誘発された廃用性筋萎縮がQOL低下や健康寿命の短縮を招く主たる要因と考えられており、社会問題となっています。大阪工大で開発された三次元培養骨格筋を活用し、汎用性の高い廃用性筋萎縮モデルを開発します。
応用例・展望
廃用性筋萎縮を予防・治療する新薬の開発が国内外で活発化していますが、汎用性が高くて有用な生体外培養モデルはまだ存在しません。本モデルはそのための解となり、機能性食品や医薬品の開発に最適化されたモデルとなることが期待できます。