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海岸水理研究室では海岸工学に関わる分野のうちでも基礎的な分野,あるいは波や流れに直接関連するような分野を中心に研究を行っています.最も近い分野の研究室として海岸・港湾研究室があります.

海岸工学とは

海岸工学は土木工学の広い分野の中から海岸,沿岸,港湾等に関わる分野を取りあげたもので,津波や高潮,台風による災害から海岸・港湾を守る事,および海岸,沿岸の保全・維持や港湾の建設,改良が海岸工学の目的です.

海岸工学の始まり

海岸工学の歴史は比較的浅く,その生まれは第2次世界大戦の終わり頃であると言われています. 第2次世界大戦の終わり頃,連合軍側はドイツに占領されていた南フランスの海岸ノルマンディーから上陸作戦を計画していました.このノルマンディー上陸作戦は大成功し,これ以後急速にドイツの勢いが失われ,ドイツ軍敗戦のきっかけとなった事件でした.

このノルマンディー上陸作戦を成功させるために当時問題となったのは作戦決行の日時でした.

大量の物資と大勢の兵士を短時間に上陸させるために最も大きな障害は海岸に打ち寄せる波だったのです. 波が穏やかで,長い時間その状態が続くのはいつか? その日時を知るために始められた研究は実は,波がどのように生まれ,どのような波になり,どのように海岸へ到達するのかを調べる事だったのです.

この研究が今日,海岸工学と呼ばれる分野に成長したと言われています.

でも,海岸工学が生まれるずっと以前から人々は港を作り,防波堤を作り波と戦ってきました.はるかフェニキアの時代には,すでに,石を積み上げて押し寄せる波を防いで港を守ったという記録が残されています.

知識はなくとも,自然を見つめ,自然の理を推し量り,試行錯誤を繰り返しながら自然の脅威から人の命を守ろうとする.土木工学にはこうした先人たちの努力と知恵が詰まっています.海岸工学も同じです.

現在の海岸工学が目指しているのは先人の知恵を理論と言うバックボーンで支え,理論や実験を通じて海岸付近で起こる様々な自然現象を解明し,これを元により合理的,機能的に自然と一体化した形で自然から人の命と財産を守るような海岸や港湾を造り,維持していくための技術です.

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