館長ブログ

2019/02/04

「常翔ホールの紹介 ~その1~ 」

 2017年4月にオープンしました「常翔ホール」もこの春には3年目を迎えます。今回はそんなホールの素顔を知っていただきたく、何回かに分けてホールの魅力を掲載してまいります。

 まずは、ホールの顔といえばやはり「緞帳」ではないでしょうか。普段は降りていない状態なので、館長の私もなかなかその姿を見る機会は少ないのですが、ホールのホワイエには陶板のレプリカを飾っています。ホールにお越しの節には是非ともこちらをご覧ください。 そして、そのレプリカには以下の説明書きを記しています。

「 翔 」 上村淳之 画                                                                  この陶板の原画は、常翔学園が「常翔ホール」の緞帳用に、日本画家の上村淳之画伯に原画を依頼し、製作されました。絵柄は、朝日を受けて悠然と水面を渡る番いの白雉(はくち)です。大阪を流れる淀川をイメージして銀地で描かれた水面は、わずかに波立ち、所々がきらきらと金色に輝いています。古代より瑞祥とされてきた白雉と赤い太陽のコントラストが美しい作品で、常翔学園が設置する各学校から羽ばたいてゆく若者たちにエールを送ります。緞帳の大きさは、縦6.8メートル、横17.2メートル。この陶板は、原画を写し取って焼き上げたもので、縦0.6メートル、横1.6メートルで、緞帳の約10分の1の大きさです。

上村淳之(うえむら あつし)                                                              日本画家、日本芸術院会員。1995年、日本芸術院賞受賞。京都市立芸術大学名誉教授。創画会理事長。京都市学校歴史博物館館長。2013年、文化功労者。