SPECIAL DIALOGUE

ものづくりに興味があり、それに挑戦できる人は、今後、ますます活躍する場が広がると思います。

仕事でも学びでも受け身の姿勢より攻めの姿勢の方が、満足できる結果になります。

情報科学部 情報メディア学科を卒業して16年になる橋田 康皇さんは、現在システム開発やプロジェクトのリーダーなど、様々な業務に携わっています。株式会社NTTデータSBCで働く大阪工業大学の卒業生は、橋田さんに限らず新しいものづくりの最前線で活躍しています。ここでは経営管理本部 人事部の尾﨑 誉彦さんとの対談を通じて、大阪工業大学の学びの特長や、現在の仕事のやりがい、これからの社会で活躍する人物像などについて語ってもらいました。

主体的に取り組むことで
やりがいを感じる

現在、私はソフトウエアの開発からプロジェクトのリーダーまで、様々な仕事に携わっています。その多くはお客様と一緒に課題を見つけて、テクノロジーで解決するものです。世の中にないものを考えることからはじまる仕事ということで、とてもやりがいを感じています。
仕事は、自ら進んで取り組むことで、よりやりがいを感じるもの。当社では、橋田さんをはじめ大阪工業大学の出身者は、30名以上在籍していますが、主体的な姿勢で仕事に向き合う人が多い印象を持っています。
私自身、自分の考えたことを実現しようとしていく姿勢は、学生時代に培われたと感じています。大阪工業大学には、研究テーマの選択はもちろん、先輩後輩の枠を超えてやりたいことができる環境があったからです。大阪工業大学の卒業生には、先輩後輩問わず社内でも声が掛けやすいですし、雑談から仕事のアイデアに繋がることもありますね。
新しい知識を学び、追究することは社会でも同じです。当社の社員教育の現場を見ていても、やはり自主的に学ぶ人は、成長スピードが早いと感じています。
新しいことに出会える情報科学の分野だからこそ、学ぶ気持ちが保てるのではないでしょうか。私も学生時代にVRに興味を持ち、とことん学んだことを覚えています。それに、仕事でも学びでも受け身より攻めの方が、満足できる結果になります。
確かにそう。大阪工業大学の卒業生は上司から指示を受ける前に動く人が多く、入社3年目でリーダーになる人も出てきています。そういう土壌があるのでしょうね。

高度情報化社会を
牽引する人材になる

学生時代に所属していた研究室には、学生や院生、先生など、色々な年齢の人がいましたが、その中でも臆することなく、ものづくりに挑戦していました。それが、卒業後も仕事の現場で生きているのだと思います。
人との関わりでいえば、当社で実施しているワーキンググループ活動でも橋田さんは成果を出していますよね。
はい、ワーキンググループ活動は、もともと興味のあることに対して自主的に取り組むという活動でしたが、それがビジネスにも結びついています。いくつか動いている中で、社会的にも注目を集めているのが「スマート養豚プロジェクト」です。これは、AI、IoTを活用して養豚場の働き方を改革する取り組みです。飼育環境最適化や生産性向上などを目指しています。
今までないことを可能にしてゆくのが情報系の仕事のユニークで面白いところ。大学時代にもそんなことを感じていましたか?
ええ、例えば、何気ない会話の中で「このゲームはインタフェースをこう変えたら、もっと使いやすくなるのに」なんて、遊びの中でも学びの経験を実践するような機会が何度もありました。

新しい当たり前を
自分たちがつくってゆく

技術が進歩しても使うのは人であり、人と人のつながりから新しいものが生まれる。そうしたことを学生時代に体感するのは、とてもいい経験だったのではないでしょうか。
自分がしたいことを考えて動くと、先輩であったり、先生であったり、人とのつながりを持てます。それに大阪工業大学にはPBLや学部の枠を超えて取り組むプロジェクト活動がいくつもあります。それらに参加することで大学生活が豊かになりますし、結果として今のビジネスにも役立っています。
特にビジネスでは、生産性の向上や効率化が日本全体の課題として浮かび上がっています。情報化の進展でIT活用への期待が大きくなっているのはまさにその点です。
確かにIT化が進むと効率を大幅に改善することができます。例えば、複数の人間で行う膨大なプログラミングが一人でできるようになれば生産性が向上します。情報科学は、そうしたダイナミックな変化を日々感じられる最前線の分野ではないでしょうか。
だからこそ、ものづくりに興味があり、それに挑戦できる人は、今後、ますます活躍する場が広がると思います。好奇心を独創的な発想に変えて、当たり前でなかったことを当たり前にできる仕事がありますから。
その通りだと思います。高校生のみなさんには、大学でやりたいことを見つけて、どんどんチャレンジして欲しい。私も大阪工業大学のOBとして、これからも新しいことに率先して取り組んでいきたいと考えています。