ナノ空間を利用できる、
世の中にない新しい分子づくりに挑戦

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中学の理科の先生になりたいと考えて本学科に進学。1年次の教職ガイダンスで4年間の勉強の流れを事前に把握できたことで、化学の勉強と教職課程を両立することができました。眺めの良いカフェをはじめ、大学には自習に適したスペースが多いので勉強もはかどりました。授業では、実験が多いことが印象に残っています。失敗したときはもちろん、成功したとしても「なぜ成功したのか」という理由まで考え、次の実験につなげることが大事だと学び、そこに面白さを感じました。教員ではなく企業への就職を志望するようになったのも、学びを深めていくなかで、もっと化学に関わりたいと考えるようになったからです。進路変更に際してとても悩みましたが、所属する研究室の先生や就職課の方に親身に相談に乗っていただけたおかげで、自分が本当に進みたい道を選ぶことができました。もっとも、例えば教育実習で授業を行ったことで得た、人前で話すスキルなど、教職課程で培った力は今後も生かせると思います。

研究室では、ベルト型の芳香族化合物をデザインして新しい分子づくりに挑戦しています。これができると内側のナノ空間を利用して、ガスや機能分子を貯蔵したり、放出する分子カプセルやナノチューブとしての応用が期待できます。チャレンジングな研究に自由に打ち込めるところも本学科の魅力だと思います。

在学中は他にも、海外の方と英語でコミュニケーションを取りにLLC(ランゲージラーニングセンター:語学学修施設)に通ったり、バドミントン部に注力したりと、さまざまな課外活動にも積極的に挑戦できました。だからこそ、自分のやりたいことや目標を見つけることができたのだと思います。入社後は周囲から信頼される人材になり、グローバルに活躍することが目標です。