バイオ技術を探究し
低炭素・循環型社会の実現に生かしたい

profile

低炭素・循環型社会の構築に向けて、さまざまな取り組みが推進されている現在、微生物や植物を利用したバイオ生産に期待が寄せられています。私も高校時代にこうした分野に関心を持つようになり、大学では「バイオによるものづくり」を専門的に学び、卒業後は低炭素・循環型社会の一翼を担える技術者になりたいと思いました。

本学に進学して良かったと思うのは、本学科は少人数制なので、先生との距離がとても近いことです。特に「学生実験」では、グループ単位で生物・化学・医工学の実験をローテーション形式でじっくりと取り組むことができました。また「モノラボ」という、最先端機器を取り揃えた施設で工学実験が行える点にもとても満足しています。恵まれた環境での実験を繰り返したことで、想像力や設計力が養われたと感じます。

加えて、中学高校と吹奏楽部だった私にとって、本学で吹奏楽が盛んなことも魅力でした。ウインドアンサンブルではアルトサックスを担当。周囲の期待に応えられるよう、勉強との両立にも励みました。

所属する研究室では実学形式の取り組みが多く行われており、私は現在、微生物を用いた有用物質の高効率生産に向けた培養条件の研究と実証に取り組んでいます。例えば、テレビの液晶や薬品、それらの原料の生産に利用される微生物の場合、もっとも効率良く高濃度に増やせる条件を調べたり、その環境を整えるためにはどんな取り組みが必要かを考えたりしています。こうした研究をさらに深め、ゆくゆくは社会へと還元するために、大学院への進学を決意しました。