小型ロボットに搭載可能な
AIの開発に没頭

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高校時代からPCに興味があり、本学科に進学。実際に学んでみて感じたのは、ハードウエアとソフトウエアの両方を深く学べることのメリットです。どれだけ優れたプログラムでも、CPUやメモリが不足していると作動しません。ハードウエアの動作環境まで考慮した、実用的なプログラミング能力を培えるところが本学科の魅力だと思います。そのプログラミング能力を伸ばせたと感じる授業は、学生が自由にゲームを制作する「ソフトウエア工学演習」です。プログラミングに加えて、外部・内部設計書などもつくる必要があってとても大変でしたが、自分で考えながら問題をクリアしていったことで、能力を大きく高められました。

画像処理を専門とする研究室では、オプティカルフロー(物体の動きをベクトル化すること)を効率的に検出するアルゴリズム開発や検証に、チームで取り組みました。私はチームリーダーを務めましたが、複数人で協力して開発を行えたことは貴重な経験だったと感じています。研究室は食事会を定期的に開催するなど仲が良く、先生が学生一人ひとりをとてもよく見てくださったことも印象的でした。私が大学院に進学したのも、その先生からの助言があったからです。大学院でも同じ研究室で、昆虫の視覚情報処理を応用したドローンの自動制御の研究や試作機の制作、さらに学会発表にも取り組みました。

学部や大学院で研究の面白さを知り、就職活動では研究職を志望。いつでも相談に応じてくださった就職課の厚いサポートもあり、夢を叶えることができました。今後の目標は、世界に広がる三菱電機のフィールドで、世の中に貢献する大きな論文を発表することです。