世界の構造物の維持・管理にASR
専門知識を生かしたい

※アルカリシリカ反応。骨材成分とコンクリート中のアルカリ金属イオンが化学反応を起こすことで、コンクリートに異常膨張をもたらしひび割れを生じさせる。

profile

大学の講義で印象深いのは、3年次後期に受けた、新規道路の計画を考える「プロジェクト演習」です。グループワーク形式で学生や教授と知識を共有し、地域での機能や景観、法律、住民の思いなど多様な条件を考慮して道路を計画する取り組みを通じ、専門性はもちろん協調性も深まりました。そして、この演習で橋脚の設計を担当したことから、コンクリート建造物により関心を持つようになり、コンクリート工学研究室のゼミを選択しました。

私の研究内容は、コンクリート構造物の劣化につながるASRというメカニズムについてです。特に八幡工学実験場で重量3トンの柱供試体を使い、ASRの影響を分析した実験は、大阪工業大学だからこそ経験できた貴重な思い出です。この研究活動によって得られた専門的な知見は、私が働く建設業界でも必ず役に立つと思います。

大成建設株式会社を志望した理由は、在学中の海外旅行を通して、日本のインフラ整備の質の高さを改めて実感したことがきっかけです。インフラ工事の技術力の高さや、若手も最前線で活躍できる職場環境にも魅力を感じました。就職活動では先生方や就職部スタッフの方々、OBの皆さんをはじめ多くの人に手厚くサポートしていただいたおかげで、内定につなげることができました。

今後は、工学部で身に付けた専門知識はもちろん、「英語プレゼンテーション」の授業や海外経験で磨いた語学スキルも生かし、世界各国のインフラ整備に携わりたいです。建設業界は、大きなやりがいを感じやすい反面、多大な責任感も伴う仕事です。一つひとつの業務に責任を持ちながら、将来的には国内外を問わず頼りにされる現場監督になりたいです。