ゼミでの研究や充実した学生生活が
社会人としてのスキルに結びついた

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八幡工学実験場では実大の大掛かりな実験ができると知り、大阪工業大学への進学を決めました。建築の施工管理を目指すようになったのは、2年次の「キャリアデザイン」でマンションの施工現場を見学したことがきっかけです。それまで、施工管理の仕事についてあまり深くは理解できていなかったのですが、現場を経験して私もこんなプロジェクトに加わりたいと思うようになりました。

ゼミでは、建物の柱と梁をつなぐ鋼コンクリート接合部の補強法について研究しました。地震などの災害に対して、異なる材料で作られた部材が組み合わされた接合部の耐震性能を確保することが重要になるので、接合部を合理的に補強する方法を提案するための実験的研究に取り組みました。現行でもいくつかの補強方法はありますが、より良いものを開発するためのデータの蓄積を目指しました。より強い補強法が開発できれば、建物の破壊を防ぐことにつながり、地震などの災害が生活に及ぼす影響を小さくすることが可能になります。また、学業と並行して、大学の強化クラブに指定されているウィンドアンサンブル(吹奏楽部)に3年次まで所属しました。1年次から音楽面の司令塔的立場の代表(コンサートミストレス)を務めさせていただき、人に何かを伝えることの大切さと難しさを実感しました。学業、部活、アルバイトと忙しい毎日でしたが、スケジュールを管理する能力も身に付けることができました。

内定先を志望したのは、大規模な公共施設から中規模マンションまで、様々な建築現場を体験できると考えたからです。学生時代に培った専門的な知識、スケジュール管理能力やコミュニケーション能力を発揮して、大好きな音楽で人を幸せにできる音楽ホールや、老若男女が笑顔で過ごせる空間の施工に携わることが将来の目標です。