ロボットの設計だけでなく、
モノづくりに要求される知識や
プロセスを在学中に学び、経験できた

profile

将来はモノづくりに携わりたいと考え、幅広い工学知識を学べる大阪工業大学のロボット工学科を選びました。フレキシブルロボティクス研究室に入った理由は、モノづくりの一連の流れを経験できるからです。学生がイチからアイデアを出してCADを使って設計した後、実際に加工機で試作品をつくり評価までを行えることに興味を持ちました。

また、柔らかさをロボットに積極的に取り入れるソフトロボティクスという分野の研究に取り組めることも魅力に感じました。研究室で私は関節が動きにくくなった人の足関節を理学療法士に代わってリハビリする装置を開発しました。足関節の運動には風船のような形状で圧縮空気を供給・排出して膨張・収縮を繰り返す空気圧ソフトアクチュエーターを採用しました。このソフトアクチュエーターは、その人の足の形に合わせて変形し、足を直接圧迫することにより既存の機器が提供できない足関節を内側や外側へひねる回外、回内運動を行うことができます。開発途中では患者様それぞれの足の形にうまくフィットせず苦労しました。試行錯誤した結果、直方体のアクチュエーターを三角柱に変えることで、うまくフィットすることができました。発想の転換は大事ですね。

内定した三菱電機では業務用エアコンの設計開発部門に配属予定です。三菱電機の設計者はプロジェクトの立ち上げから設計、製造、アフターフォローまで一貫して携わるため、研究室でのモノづくりの経験を生かせると思います。また、設計開発部門は様々な部署との連携が必要です。学会や展示会で身に付けたプレゼンテーションスキルやコミュニケーション能力を生かして、他部署と円滑に連携したいと思います。そして、様々な人の意見を取り入れ、世の中から必要とされる製品を開発できる技術者になりたいと考えています。