「居心地のいい空間づくり」への興味から、
音楽やエンターテイメントと地域のつながりへ興味が発展

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高校時代にテレビで「居心地のいい空間づくり」を行う建築家の特集を見たことから、建築に興味を持ちました。また、建築を学ぶのならば、建築活動が活発に行われている都会の大学で学んだほうが良い刺激を受けられるのではないかと考え、大阪工業大学に進学しました。

入学後はデッサンや製図法、そして建築設計について学ぶなど、建築に必要な知識・技術を吸収しました。建築に関しては個々の「センス」が重視される部分が多く、「何が正解なのか分からない」ことがよくあります。自分が「良い」と思ったものの「良さ」を的確に表現することができず、焦りを感じたことも。しかし多くの建築や書物に触れるうち、自分が魅力を感じるものの「どこが」自分に響くのか、論理的に語ることができるようになっていきました。他者と感覚を共有するために「言語化すること」の大切さを理解したことは、大きな収穫だったと思います。

そんななか、出会ったのが「設備施工」という分野です。照明や空調・電力・衛生分野など、建物における人々の「快適」を支えるためのデザインを行うこの分野は、自分に向いていると考えました。「建築」への興味を起点に学ぶうち、自分が本当に興味を持てる分野に出会い、それを究めることができることはとても幸運だったと思います。卒業研究では音楽を用いた地域振興について研究を行っていました。具体的には四国で初めて本格的な野外音楽フェス「MONSTER baSH」を開催し、香川県まんのう町を対象敷地として、過疎化が進むこの地域に音楽関係者を呼び込むことで、地域を活性化するための方法を提案しました。

内定先はスーパーゼネコン(総合建設会社)の一つである清水建設からいただきました。将来的には国内外のホールやスタジアムといった、エンターテイメントを生み出し、支えるための建築物の建設に携わり、設備施工の分野で貢献できるようになりたいと考えています。