「当たり前」の生活を守るため、
発電システムの実践的な学びを活かしたい

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工科高校で電気分野を専門的に学んでいた私が大阪工業大学への入学を決めたのは、電気だけでなく電子やシステム、半導体といった幅広い分野が学べるカリキュラムに惹かれたから。充実した施設、設備があることや、就職力の高さも決め手の一つでした。

特に印象に残っている授業は、3年次に受講した「電気電子システムPBL」です。3人1組となり、太陽光電池の発電を制御する回路を制作。部品を一つひとつ選び、コストと性能の両立を目指します。班のリーダーだった私は、班員の進捗管理や、意見のまとめ役を担当。この授業を通して、チームワークの大切さを学びました。また、教育センターで受講できる「基礎力向上講座」のおかげで、数学や物理のつまずきを逐一解消できたため、スムーズに学びを深められました。

クリーンエネルギーに興味があった私は、一般家庭にも取り付けられるなど身近な太陽光発電について深く学ぶために、再生可能エネルギーの制御システムに関する研究室に所属。現在のテーマは、マイクログリッドを用いた太陽光発電システムの制御です。マイクログリッドとは、大規模発電所の電源供給に頼らず、コミュニティでエネルギーの供給源と消費施設を持つことで地産地消を目指す、小規模なエネルギーネットワークシステムのこと。マイクログリッドを電力系統の調整力として運用し、太陽光発電の普及率向上を目標に、シミュレーションと実機検証に励みました。

卒業後はガス会社に就職。大学時代に身につけた注意力とコミュニケーション力を活かして発電事業のオペレーション業務に励みたいと考えています。業務に活かせるよう、在学中に第三種電気主任技術者の資格を取得。受講していた講義の内容が試験範囲と重複していたため、試験勉強にも役立ちました。社会のインフラとして不可欠である天然ガスを、いつでも正常に供給し、社会の「当たり前」を守り続けたいです。