やりたいことに挑戦し続けた日々を糧に、
「より良い」未来をロボットの力で叶えたい

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ロボットやプログラミング、AIなど、将来性のある分野について学びを深めるため、ロボット工学科へ入学。梅田という好立地のおかげか、バックグラウンドや得意分野、趣味まで多種多様な人が集まっているうえ、海外大学との共同演習では価値観や文化の違いを体感。刺激にあふれた学生生活となりました。

大学卒業時、「さらに学びを深めたい」と大学院へ進学。現在の研究テーマは、人と同じ速さで、食器を片付ける下膳ロボットの開発です。飲食店などで導入されているロボットの役割は主に配膳。そこで、反対の業務である下膳についても、ロボットアームを用いた高速自動化が可能なのではと考え、テーマを設定しました。先行研究がほとんどない分野のため、先生へ質問や知人への相談など、試行錯誤しながら研究を進めました。

特に思い出深い授業は、3年次に受講した「プログラミング特別演習※1」です。ほかの学科も含めた4人で班を組み、マイコン※2などを制作。できる限り性能を高められるよう、予算を加味しながら、部品の選定からすべて自分たちで考えます。知識量や得意分野が所属学科ごとに異なるため、当初は苦戦しましたが、専門知識があった私がほかの班員に全体指示を行いつつ、空間デザイン学科にデザインを一任するなど各学科の学びを活かした結果、納得いく製品が完成。この授業を通して、コミュニケーション能力や、専門外の人に対しても分かりやすく伝える力が身につきました。

さらに、学業とアルバイトや趣味などの両立がしやすい環境を活かし、ファッション誌へのスナップ掲載やヘアセットコンテスト入賞、アルバイト先にオリジナルのロボットを導入するなど、やりたいことに分野を問わず挑戦し続けました。さまざまな人と接する中で、相手の性質や属性を踏まえ、最も伝わる形で伝える能力を習得しました。卒業後は電気機器メーカーに就職。6年間で得たコミュニケーション力と専門知識を活かし、より良い社会を生み出すロボットを作りたいです。


※1. プログラミング特別演習…科目名、開講年次が変更となっております。
科目名:プログラミング特別演習→プログラミング実践演習/開講年次:3年次開講→1年次開講
※2.マイコン…マイクロコントローラの略。ひとつのICチップにコンピュータが持つ基本機能一式を搭載した電子部品のこと。