PROFILEプロフィール
楯 凱貴さん
大学院 工学研究科 電気電子・機械工学専攻 博士前期課程 2年次兵庫県・兵庫県立須磨東高等学校 出身



もともと情報系に興味がありましたが、高校時代はあまりパソコンやスマートフォンに触れる機会が少なく、知識がほとんどありませんでした。しかし、将来を考えたとき、情報技術の知識が不可欠だと感じ、その分野を幅広く学べる電子情報システム工学科に進学しました。
大学では、エレクトロニクス系・情報系・通信系・システム系の4分野を学び、そのなかで特に半導体分野に魅力を感じ、関連する研修室に所属することができました。

研究室では、「高感度バイオセンサーに応用できる材料の調査」をテーマに取り組んでいます。現行の血糖値センサーは、血液採取が必要で痛みを伴いますが、私は汗や涙などの間質液を利用したセンサーの開発を目指しました。配属された当時は研究室が立ち上がってすぐのタイミングであり、院生の先輩もおらず苦労したのを覚えています。試行錯誤の連続でしたが、指導教員や他の研究室の先輩方に教わりながら、少しずつ装置の使い方や分析方法を覚えていきました。知識やスキルを身につけながら研究を進め、無事に酸化バナジウムを電極材料として活用した高感度のグルコースセンサーを試作することに成功。多くの学会で発表できるほどの成果となり、電気学会電子材料研究会では技術委員会奨励賞、Japanese Journal of Applied Physicsに英語論文を投稿することができました。ここまで成長できたのは、間違いなく周囲の方々の協力があったからこそだと感じています。

卒業後は、新しいことに挑戦できる企業で働くことを選びました。大学で培った研究の経験を活かし、新規事業の立ち上げにも積極的に関わっていきたいと考えています。半導体技術を活用し、社会の課題を解決する製品の開発に携わることで、自分の技術を社会に貢献できる形にしていきたいです。
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