PROFILEプロフィール
遠藤 哲さん / 斎藤 陽太さん
大学院 ロボティクス&デザイン工学研究科 博士前期課程 1年次遠藤さん:奈良県・奈良県立奈良大学附属高等学校 出身
斎藤さん:兵庫県・仁川学院高等学校 出身



「ものづくりデザイン思考実践演習Ⅱ」で取り組んだモバイルオーダーシステム「RunTicket」の設計開発に6名のチームで挑戦。梅田キャンパスの学食の混雑解消を目的に、半年かけてWebアプリを制作。スマートフォンから事前に注文・決済ができるモバイルオーダーシステムを開発し、食券機の追加導入なしに学食の回転率向上とユーザー体験の改善を実現しました。

システムデザイン工学科へ進学した理由は?
<斎藤さん>
システムデザイン工学科に進学した理由は、「ユーザー視点を意識したものづくり」を重視する学科の理念に共感したからです。実際に様々なプロジェクトや授業を通じて、この理念の重要性を実感しました。
大阪工業大学に入学して良かったことは?
<遠藤さん>
大学で特に良かったことは、興味を持った分野を通じて、友人ができたことです。ともにイベントや開発に参加するなかで、チームで協力しながらプロダクトを作る楽しさと難しさを実感しました。

「RunTicket」の開発にあたって
<遠藤さん>
現場観察や学生へのヒアリングを通じて、学食の混雑は食券購入の待ち時間が主な要因であると特定しました。当初は購入者目線で設計を進めましたが、試験運用すると販売者側(食堂)の負担が増えることが発覚。そのため、急遽システムの方向性を見直し、販売面での有効性を考慮した改良を加えました。現場で通用するシステムを完成させたことは大きな達成感を得たほか、あらゆるユーザーの視点に立って設計する重要性を学ぶことができました。
<斎藤さん>
「RunTicket」の設計開発を通じて初めて個人ではなく、チームでの開発に取り組みました。プロジェクトの進め方やタスクの分担を実践的に学びながら、複数人で意見をすり合わせながら進めることで、開発スキルだけでなく、マネジメント能力や問題解決力も向上したと感じています。また、使い勝手やパフォーマンスを改善するため、ユーザーからのフィードバックをもらっては課題に直面し、試行錯誤を繰り返し粘り強く取り組んだ経験が大きな成長につながりました。
これからについて
<斎藤さん>
大学では、ハプティックフィードバック技術を活用したVR体験の研究に取り組みました。例えば、仮想空間で剣を振った際に、実際に斬ったかのような力覚や触感をユーザーに伝えることで、視覚や聴覚だけでは得られないリアルな体験を提供する技術です。この技術は、VRの没入感をさらに高めるだけでなく、エンターテインメント分野や医療、教育分野への応用も期待されています。
卒業後は、自分が楽しんでものづくりを続けられる環境で働くため、新たなイノベーションを生み出せる企業への就職を決めました。常にユーザー視点を意識し、多くの人にとって使いやすく魅力的なサービスを提供できる技術者として成長していきたいです。
<遠藤さん>
現在は大学院でAIの分散学習を研究。従来、一つのコンピュータで膨大な計算を行うことが一般的なAI学習ですが、ネットワークを活用し、複数の端末で負荷を分散する方法を開発中です。この技術が実用化されれば、低コストで効率的なデータ収集が可能になります。今後もさらに研究を進め、実用化に向けてブラッシュアップしていきます。また、将来的にはWebアプリ制作を通じてユーザーにとって価値のあるサービスを提供できるエンジニアになりたいです。
OTHER STORY
資料請求INFORMATION
Webから2026年度入試の資料請求が行えます。
お気軽にお申し込みください!