Bridgestone World Solar Challenge OIT Solar Car Team on the stage

ソーラーカープロジェクトが
オーストラリア大陸で開催される
世界最高峰のソーラーカーレース・
BWSC に初出場!

About:
Bridgestone
World Solar Challengeブリヂストン・ワールドソーラーチャレンジについて

太陽光を動力源として、約5日間をかけてオーストラリア北部のダーウィンから南部のアデレードまでの約3,000kmを走破する世界最高峰のソーラーカーレースです。
世界一速いソーラーカーを決めるチャレンジャークラス、速さと実用性を競うクルーザークラス、そして順位よりも大会を楽しむエクスプローラークラスの3クラスが設定されており、本学はチャレンジャークラスに出場します。
世界各国から集まった大学生を含む40ほどのチームが5~6日間をかけて広大なオーストラリア大陸を走り抜けます。

走行可能時間は8時から17時までとされており、夜間は各チームが広大な砂漠の中でそれぞれキャンプを張って過ごすというサバイバル要素なども特徴的な大会です。
ソーラーカー開発には空気力学、電気工学、電子工学など様々な科学分野の知識が必要とされるため、分野を超えたエンジニア育成の場として世界的にも注目を集めています。
また、レース参戦にあたっては学生自身が学業の傍ら車体開発だけでなく資金調達からチームマネジメントまでこなすチームもあり、参加する学生自身にとって大きな学びと成長の機会となっています。

BWSC Rules “Challenger Class”BWSC チャレンジャークラスのルール

  • Solar Panel 最大6 ㎡

  • Vehicles 3輪以上

    縦5.8 m×横2.3 m×高さ1.65 m以内

  • Passengers 1人

    5~6人のドライバーを設定し交替で運転

  • Source of Power ソーラー
    エネルギーのみ

The journey of 3,000km
begins with a single step

Start
Darwin
2025.8.24 競技開始

自然科学者チャールズ・ダーウィンにちなんで名付けられたこの都市は、赤道から12度南にある熱帯地方で人口は約14万人。 鉱業と観光が産業の中心でオーストラリアでは16番目の大きさとなり、準州の総人口の約6割がここに集中しています。 オーストラリア大陸北側のティモール海沿いに位置するこの都市で、2025年度のブリヂストンワールドソーラーチャレンジが開始されます。

Control Stops
2025.8.24~28 走行

指定場所で30分間の停車が義務付けられています。走行可能時間は8時~17時。チームは砂漠でテントを張り、夜を過ごします。 オーストラリアの砂漠地帯は降水量が少なく昼夜の激しい寒暖差が特徴です。日中は猛暑に、夜は氷点下になることも。 厳しい気象条件下でサソリやトカゲ、カンガルーなどの野生動物を避けながらゴールを目指します。

Goal
Adelaide
2025.8.31 表彰式

ワインの生産地として知られているアデレード。オーストラリアの南部に位置し、南極海に通じているセントビンセント湾に面した都市です。 19世紀のイギリス国王ウィリアム4世の王妃アデレードにちなんで名づけられました。オーストラリア各州の州都の中では5番目の規模である。 文化と芸術の都として知られているこの都市が、出場チームが目指すゴールとなります。

Plan your work, work your Plan大会・チームスケジュール

ブリヂストンのプルービング
グラウンドで試走

写真:Bridgestone社屋の前で横並びになりガッツポーズをとる選手たちとscewera

ブリヂストンのタイヤ開発において、シミュレーションや室内試験を経て、様々な走行条件を想定して作り上げられた走行路で実車を使ったテストを行い、タイヤの性能を評価するブリヂストンプルービンググラウンド(テストコース)で、新型マシンの走行テストを行いました。走る、曲がる、止まるといった基本的な走行テストから、時速100km 程度の高速走行試験も実施し、本番に備えます。

ソーラーカーが現地へ

写真:学内の駐車場で大型のトラックにソーラーカーを載せる選手たち

先発組が日本を出国

静的審査開始

動的審査開始

レース開始、オーストラリア縦断

表彰式

Bon Voyage大阪から世界へ

ソーラーカープロジェクトでは、ソーラーパネルやバッテリー、モーターなど電気の知識や、車体情報の通信システムなど電子情報の知識、さらにサスペンションの構造、ボディの空力特性といった機械の知識など、エンジニアリング系に代表される“電気電子システム”“電子情報システム”“機械工学”の知識を幅広く学ぶことができます。 これらの知識を幅広く修得した“オールラウンダー”や、専門的な知識に特化した“スペシャリスト”など、自分がなりたい理想のエンジニア像を目指せます。

写真:道路を走行するソーラーカー

Team Car “Scewera”出場車両

写真:sceweraの側面

Conceptコンセプト

solar car(ソーラーカー)のsc とnew era(新時代)のeweraを合わせてsceweraと名付けました。現在のトレンドである、モノハル型を取り入れ、BWSC完走に向けて、空力性能向上と車両軽量化に重点を置いた設計となっています。

  • 120 km/h Maximum speed
  • 3024 Wh Maximum power capacity
  • 1459 W Power output
Specifications 仕様
車体名称
scewera(シウィラ)
全長・全幅・全高
5,797 mm × 1,450 mm × 1,040 mm
空車車両重量
155 kg
トレッド
800 mm
ホイールベース
2,650 mm
巡航速度
85 km/h
最高速度
120 km/h
太陽電池
SunPower MAXEONTM GEN III Ne CELLS
セル変換効率24.4% 、出力1459 W、太陽電池面積5.999 m2
MPPT
柏会昇圧型MPPT(分散型)、変換効率98%、系統数8
浪越エレクトロニクスMPPT(集中型)、変換効率96%、系統数2
モータ
ミツバ ブラシレスDCダイレクトドライブモーター
総合変換効率98%
バッテリ
Amprius社製SA10、標準電圧108 V、総容量3024 Wh
ボディ
炭素繊維強化プラスチックCFRP
タイヤ
ENLTEN 95/80R16 3本(ブリヂストン)
ブレーキ
油圧ディスク、回生ブレーキ
車輪数
3輪
Challenger 出場メンバー